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2023年7月20日更新
学校の教員として働きたいと考えたとき、教員免許を取得後の採用試験の倍率はどれくらいだろう、あの小学校で働くにはどこを受験すればいいのだろうなど疑問に思ったことはありませんか?教員を目指す方は、公立学校を職場として希望する場合、多くの方が教員採用試験にチャレンジすることになります。公立学校の正規教員は地方公務員という身分になるので、教員採用試験は教員のための公務員試験という位置づけです。この教員採用試験は小学校教諭・養護教諭・中学高校の各教科に受験区分が分かれていて希望する職種を受験するシステムになっています。今回は横浜高等教育専門学校で免許が取得できる小学校教諭・養護教諭の教員採用試験について倍率と受験方法を紹介します。
目次
教員採用試験とは、教員免許状を所持(取得見込み)する人が公立学校の正規教員になるために受験する公務員試験です。受験できる校種は所持(取得見込み)する免許状で異なり、主に小学校、中学校・高等学校(各教科)・特別支援学校、養護教諭を募集していています。採用試験も自治体ごとに実施しており、勤務を希望する自治体の試験を受験し合格することで、その自治体の教員となることができます。
試験は基本的に年1回の実施で2024年度からは複数回実施する自治体も出てくる可能性があります。教員採用試験は公立学校の正規教員になるためには誰もが通る道なので、小学校教諭・養護教諭・その他の教員になりたい人は覚えておきましょう。
教員採用試験の倍率は校種によってかなり変わります。教員採用試験志願者数の減少や教員不足もニュースで話題に挙がることもありますが、校種によって差があります。例えば、小学校教諭の場合は募集人数も多く、比較的合格しやすいので全国でみても2~3倍の自治体が多いです。養護教諭の場合は、募集人数が少なく自治体により差はありますが5~10倍程度となる場合が多いです。下記に令和4年度の教員採用試験倍率を記載しますので参考にしてください。
<令和4年度教員採用試験実施結果>
令和4年度実施結果 | 一次試験 | 二次試験 | |
神奈川県 | 小学校教諭 | 1.0 | 2.1 |
養護教諭 | 4.2 | 9.0 | |
横浜市 | 小学校教諭 | 1.2 | 2.0 |
養護教諭 | 2.5 | 5.2 | |
東京都 | 小学校教諭 | 1.4 | 1.4 |
養護教諭 | 3.5 | 5.3 | |
二次試験 | 1.5 | 2.3 |
表で示した通り、教員採用試験は一次試験と二次試験に分かれており、主に一次試験で筆記試験(基礎学力や教師としての教養)が問われ、二次試験で面接・模擬授業を通して教員としての資質や能力を審査されます。
教員採用試験の難易度は、主に学力的な部分にフォーカスすると小学校教諭と養護教諭において難しいものではありません。小学校教諭と養護教諭の試験で求められる学力レベルは、高校受験レベルの内容が大半を占めており義務教育期間中に学習した内容で十分に対応することが可能です。
また、ここ数年、一次試験においては審査基準が緩く神奈川県、横浜市、東京都では1~2倍前後で推移しています。過去には平成12年に13.3倍(全校種の平均)の時期もあり、そこと比較すると受験生にとっては合格が手にしやすくなっています。
参考)令和4年度実施 神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験の実施状況等について
参考)令和4度東京都公立学校教員採用候補者選考(5度採用)の結果について
教員採用試験は2024年度から実施時期の早期化が始まり、多くの自治体で6月からスタートするようになります。また前倒し選考で大学3年生や専門学校1年生でも受験できる枠が2023年から設けられています(一次試験のみ)。
教員採用試験はこれまで年一回の実施でしたが今後は複数回実施する自治体も出てくる可能性もあります。受験機会としての窓口は拡大しているので、チャンスがあればしっかり利用していくと良いでしょう。
<教員採用試験の早期化による変更点>
2023年まで | 2024年以降 | |
時期 | 一次→7月、二次→8月 | 6月~ |
回数 | 1回 | 複数回の可能性もあり |
前倒し選考 | 2023年スタート |
※前倒し選考は、各自治体により受験資格が異なります。例えば横浜高等教育専門学校の1年生の場合は東京都では受験可ですが、横浜市では受験不可となっています。
横浜高等教育専門学校に入学した場合は、前倒し選考は入学後2カ月、本試験が入学後1年2カ月後と教員採用試験までがかなり短期間になります。現役で合格したいという方は入学前の準備もしっかりしておくことをおすすめします。
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教員採用試験は都道府県の自治体が教員免許取得者・取得見込み者に実施していています。ただし政令指定都市は都道府県とは別に単独で採用試験を行っています。例えば、横浜高等教育専門学校が所在する神奈川県には横浜市、川崎市、相模原市の3つの政令指定都市があり、教員採用試験も神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市がそれぞれ実施しています。様々な自治体で教員採用試験を行っていますが、試験は一次試験と二次試験に分かれていることが多くなっています。
試験日程の関係上、併願のような形で近場の複数の自治体を受験することは難しいので、採用されたい(働きたい)自治体を事前に決めておきましょう。
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ここでは横浜高等教育専門学校の学生を例に教員採用試験受験までの流れを紹介します。
<1年生4月~5月>
<1年生6月>
<1年生7月~3月>
<2年生4月~5月>
<2年生6月>
<2年生7月>
<2年生10月>
ヨコセン入学後は1年2ヶ月で教員採用試験を受験するため、入学した時点から受験の意識が重要です。どの自治体を受験したいのか?実習はどこで行いたいのか?一次試験の一般試験に必要な高校受験レベルの学力はあるのか?など考えておくと良いです。また、各自治体の説明会では、今力を入れている教育、研修制度、働き方などを知ることができます。ワークライフバランス、ICT教育、キャリアプランなど、いくつかの自治体を比較することで違いが分かり、どんな先生を目指すことができるか見えてきます。受験申込は新年度が始まってすぐのため忘れがちですが、ヨコセンの掲示板に申込期間、試験日程、募集内容等を掲載しているので、入学後は確認してみてください。
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教員採用試験は6~7月に1次試験を実施しますが、基本的に近県の自治体は試験日が同日です。複数の自治体を受験するには、この1次試験日を分散することで可能となります。例えば2023年度実施の試験では、下記のようになっています。
<2023年度実施試験>
自治体 | 出願期間 | 一次試験日 |
神奈川県 | 4月20~5月12日 | 7月10日 |
横浜市 | 4月11日~5月13日 | 7月10日 |
東京都 | 4月1日~5月6日 | 7月10日 |
愛知県 | 4月26日~5月12日 | 7月23日 |
兵庫県 | 4月18日 | 6月25日・7月24日 |
北海道 | 4月13日~5月6日 | 6月19日 |
上記のように関東近辺は試験日が被ります。複数の自治体を受験したい場合は、関東以外の関西・東北・北海道など視野を広げてみると受験機会を確保できます。しかしながら、試験の特徴も自治体ごとに異なるので、複数の受験する場合は、その自治体に合わせた対策も必要になってきます。
※2024年度以降は早期化の影響により、どのような日程になるか不明です。上記は参考程度にしてください。
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ティーチャーズカレッジとは、教員を志望する学生に対して各自治体の現役教員や指導教官などが最新の教育について講義したり、受講生同士で学び合い指導案作成や模擬授業をしたりすることで、自治体ごとに求める教員を育てる塾のようなものです。神奈川県では「かながわティーチャーズカレッジ」、横浜市では「アイ・カレッジ」と呼ばれています。応募条件として次年度のその自治体が実施する教員採用試験を受験すること、小学校教諭免許状や養護教諭免許状など希望する校種の教員免許状を取得見込みであることなどがあります。受講者の出身学校はそれぞれ異なるので、専門学校や大学での学びとは違った経験をすることができます。
ティーチャーズカレッジは入塾するのも面接や課題などの試験があり、全員が受講できるわけではありませんが、全ての受講が終了すると教員採用試験の一次試験を特別選考枠などで受験できるなどの特典もあります。本気で教師を目指したい方や専門学校や大学とは違う実践的な学びをしたい方、現役で教員採用試験に合格したい方は、教師としての実践力を高めることができると思います。
ティーチャーズカレッジ修了者は、その自治体の教員採用試験において特別枠で受験できる特典があります。
筆記試験 | 論文試験 | ||
教科専門 | 一般教養・教職教養 | 論文(二次試験で評価) | |
神奈川県 | 免除 | 免除 | あり |
横浜市 | 免除 | 免除 | あり |
神奈川県の「かながわティーチャーズカレッジ」、横浜市「アイ・カレッジ」ともに修了すると一次試験に免除になります。論文試験は一次試験に際に受験する必要があるので、試験自体には行く必要がありますが、論文が評価されるのは二次試験になります。
臨任として現場で働くと教職経験者枠という特別選考もありますが、一次試験が免除されることはありません。一次試験が免除されるのはかなり大きなメリットなので、教師としての力しっかり付けたい方は、ティーチャーズカレッジも検討してみるとよいでしょう。
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以上、【教員採用試験】小学校教諭・養護教諭の教員採用試験試験倍率と受験方法について紹介しました。専門学校や大学で小学校教諭免許や養護教諭免許を取得して、ただ待っているだけでは教員の仕事はみなさんのもとにやってきません。教員免許状取得後は希望する自治体の採用試験を受験し合格する必要があります。小学校教諭、養護教諭など校種により受験倍率は異なりますが、専門学校や大学、ティーチャーズカレッジなどで力をつけて採用試験に臨んでください。
横浜高等教育専門学校では2年間で養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。オープンキャンパスでは学校概要や入試について説明する「学校説明会」、授業を体験できる「体験入学」、保育の実技体験ができる「保育フェスタ」など様々なイベントを実施しています。また各イベントで在校生と話す機会を設けており、7月8月の教員採用試験後は、受験を終えた在校生から当日の気持ちや試験を終えての感想などを聞くこともできます。オープンキャンパスには、高校生3年生はもちろんですが社会人、大学生、高校1、2年生もたくさん参加しています。保育や教育の仕事をしたいと考えている人はぜひご参加ください。ホームページには学生インタビューも掲載しているのでぜひ参考にしてください。また、養護教諭や小学校教諭、保育士・幼稚園教諭について詳しく知りたい方は、ぜひヨコセンのホームページをご覧ください。
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