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最終更新日2024年5月20日
高校生や社会人などが教員になりたいと思ったときに、まず必要になる資格が教員免許状です。今まで教わってきた幼稚園・小学校・中学校・高等学校の先生は、この教員免許状という資格を持っています。これから幼稚園教諭、小学校教諭、養護教諭などの教育者を目指す方は、この教員免許状をどこでどのように取得するか考えることが、進路選択で非常に重要です。そして、実際に教員として働くために多くの人が教員採用試験にチャレンジしています。今回はこれから教員を目指す方向けに教員免許状の種類や取得方法・教員採用試験について紹介します。
目次
教員免許状とは幼・小・中・高・特別支援の学校で教育に関わる職員として働くために必要となる免許です。この教員免許状を持たない人は、基本的に日本の学校で教壇に立ち授業を行うことはできません。そのため、高校生や教員免許状を所持していない社会人の方はまず、教員免許状を取得する必要があります。
公立学校で教員をしている人は、教員採用試験に合格した正規教員、正規教員の代替として入る臨時的任用職員、一定の科目や時間を担当する非常勤講師がいますが、いずれの場合もその校種に適した教員免許状を所持しています。学校の先生になるめには必須の資格となるので、教員を目指している方は、ぜひ取得しましょう。
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先生になるために必要となる教員免許状は各校種ごとに下記の3種類があります。
この免許状が一般的に多くの方が取得するものになり、教諭、養護教諭、栄養教諭の免許状があります。また教員免許状は相当免許状主義と言って学校の種類ごとに免許状が分かれています。例えば、小学校で教員をやるのであれば小学校教諭免許状、保健室で働く養護教諭であれば、養護教諭免許状が必要になります。中学・高校の教員免許状は校種に加えて教科ごとに分かれているので、国語、数学、理科、社会、英語など各教科を専門とした免許状になっています。
さらに校種ごとの普通免許状には二種、一種、専修の区分があります。この種別は免許取得に必要とする単位数で異なるため、どの教育機関で教員免許状を取得するかによって取得できる区分が変わってきます。横浜高等教育専門学校では2年間の履修で、幼稚園教諭二種免許状、小学校教諭二種免許状、養護教諭二種免許状を取得することができます。また、大学に進学し教職課程を履修すると一種免許状、さらに大学院まで行って学べば専修免許状を取得することができます。教育機関ごとで取得できる主な免許状は下記のようになっています。
教育機関 | 専門学校・短期大学 | 大学 | 大学院 |
種類 | 二種免許状 | 一種免許状 | 専修免許状 |
教員免許状を理解する上で知っておいていただきたいのは、二種、一種、専修の免許状で名前の違いはありますが、実際に教員として働く上での違いはないということです。そのためクラス担任や授業等はどの免許状を所持する教員も同様に受け持つことができます。また、二種免許状で将来管理職を希望する場合は、教員として一定の経験を積んだのち、一種免許への必要単位を取得し、一種免許状に切り替えることで、可能となります。横浜高等教育専門学校などの専門学校や短期大学で二種免許状の取得した人は、現場経験を積み重ねることで一種免許への切り替え単位数の軽減もあります。
この免許状は、社会人経験を積んだ人が、教育職員検定を経ることで取得できます。例えば、英会話学校の講師が英語の免許状を取得するといったものです。特別免許状は発行した都道府県でのみ使うことができます。
この免許状は、助教諭や養護助教諭を対象としたもので、普通免許状を所持している人を採用できない場合に教育職員検定を経て授与されます。
教員免許状の取得方法は3パターンあります。
これが最も一般的な方法です。高校生・社会人、問わず、これから教員を目指す人が、第一に考える選択肢になります。教職課程のある大学・短大・専門学校・通信で取得できるのは、先で説明した普通免許状です。講義や実習を経て必要な単位を取得することで対象となる校種の普通免許状を取得できます。各教育機関の特徴は下記の通りです。
就学期間 | 学費 | メリット | デメリット | |
大学 | 4年間 | 410~600万円程度 | ●じっくり学べる
●一種免許状を取得 |
●時間・学費がかかる
●モチベーションが保ちづらい |
短期大学 | 2~3年間 | 240~320万円程度 | ●実践と座学バランスよく学べる
●学びのペースが選べる |
●大学ほどの深い学びをするには時間が少ない
●養成学校が少ない |
専門学校 | 2年間 | 約220万円(本校の場合) | ●授業や学級経営などの実践力が身に就く
●最短期間で免許状取得 |
●一種ではなく二種免許状を取得
●養成学校が少ない |
通信 | 2年間~自分次第 | 50万~100万程度 | ●自分のペースで学べる
●学費が安い |
●実践力に不安がある
●モチベーションが保ちづらい |
教員免許状は、二種・一種・専修の違いはありますが、その種類によって仕事の内容や教員採用試験の合否において有利不利はありません。進路相談等でたまに「○○大学で教員免許状を取得したら就職に有利になりますか」と質問を受けることもあるのですが、教員免許状はどの教育機関を卒業しても同じものなので、一度取得してしまえば全員が同じ立場で教員採用試験の受験、就職することができます。教員採用試験については、学力試験や面接・実技試験などがあるので、そういった面では偏差値の高い大学などはもともと優秀な学生が多いので、その中に入れれば、モチベーションや学習の質という意味ではアドバンテージがあるかもしれません。
横浜高等教育専門学校では、社会人や大学新卒なども毎年多く入学してくるので、学習面ではブランクのある人もいますが、モチベーションはかなり高い人が多い傾向にあります。実践的な学びで教育現場に立つ自信を2年間で付けたいという人や20~40代の社会人経験者などは、一度資料請求やオープンキャンパス参加などしてみてください。
教員免許状を取得できる大学・短期大学は文部科学省が一覧を出しているので、大学・短大希望者参考にしてください。
※横浜高等教育専門学校は専門学校のため、一覧には載っていませんが、2年間で対象の課程で履修すれば、幼稚園教諭二種免許状、小学校教諭二種免許状、養護教諭二種免許状を取得することができます。
教員資格認定試験は独立行政法人教職員支援機構のNITSが実施している試験です。この試験の趣旨は社会人などから広く学校教育に関わる人材を探すために、職業生活や自己研修などにより教員として必要な資質,能力を身に付けた方が教員免許状を取得する方法となっています。教職課程を学んでいなくとも、試験に合格して教員としての資質や能力を認められれば、教員免許状を取得することができます。この試験で取得可能な免許状は下記の3種類です。
試験内容は、教職に関する筆記試験や指導案作成、模擬授業、面接などが課されます。本番一発勝負の試験のため、教員免許状を確実に取得できるわけではありませんが、興味がある人はチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
この試験は都道府県の教育委員会が実施しており、教員免許状を持っていない社会人などで各教科の優れた知識経験等を有する人を学校現場に迎え入れるためのものです。合格することで、特別免許状を取得することができます。
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大学、短大、専門学校で教員免許状を取得したら、次はいよいよ就職です。教員として就職する学校の種類は主に公立か私立の2択です。公立学校の場合の正規教員の場合は地方公務員という立場になり、教員採用試験という公務員試験を受験し合格する必要があります。私立学校の場合は各学校で求人情報を掲載しているので個人で応募することで就職が可能になります。
実施時期 | 6~8月(2025年度から5月へ前倒し) |
開催場所 | 各自治体が実施 |
試験区分 | 現役学生→一般、社会人経験者→社会人枠など |
倍率 | 3.4倍(全体) |
試験内容 | 一次→筆記、小論文 二次→面接、模擬授業など |
公立学校の教員採用試験は基本年一回6月~8月ごろにかけて一次試験、二次試験が実施されます。※
各自治体で試験が実施され、試験区分は現役学生が受験できる一般枠や社会人経験者が受験できる社会人枠、臨任経験者が受験できる経験者枠などがあります。
教員採用試験の倍率は2023年度全体で3.4倍(過去最低)、小学校に関しては2.3倍(5年連続過去最低)であり、合格への難易度は下がっています。また大学3年生の前倒し選考も行われており、学校卒業の前年から1次試験のみ受験できる制度もります。東京都では前倒し選考の範囲が専門学校まで広がっているため、横浜高等教育専門学校の入学直後1年生でも受験が可能です。
試験内容は多くの自治体で一次試験が筆記試験、小論文、二次試験で面接や模擬授業などとなります。一次試験の筆記試験は教職の専門科目と一般教養があります。一般教養の難易度は高校受験レベルの内容が多いので、高校生や社会人でも過去の勉強を振り返ると意外と解くことができるので興味ある方はチャレンジしてみてください。
※2025年度より1か月前倒しになり5月ごろから一次試験が実施され、実施回数も複数回になる可能性があります。
教員採用試験について詳しく→【教員採用試験】小学校教諭・養護教諭の教員採用試験倍率と受験方法
2022年7月1日から教員免許状の更新制度がなくなりました。これにより、この時点で有効な教員免許状を所持している人は、免許状の有効性を保つための講習の受講が不要となり、無期限の教員免許状となります。
2022年6月30日までは2009年から導入された教員免許更新制が適用され、10年ごとの更新制度がありました。これは教員として必要な資質能力が保持されることを目的として、更新に30時間以上の講習を必要としていました。
今回の制度改正により変更点は下記の通りです。
【更新制度廃止後の免許状の取り扱い】
新・旧の別 | 現職教師 | 非現職教師(ペーパーティーチャー) |
新免許状 | 失効 | 失効 |
旧免許状 | 失効 | 休眠 |
※失効した免許状については、都道府県教育委員会に再授与申請手続を行うことで、有効期限のない免許状の授与を受けることが可能。
新免許状と旧免許状とは、教員免許更新制の導入の前後で免許状を取得した人の区分です。
新免許状は更新制度導入後に免許状を取得した人が該当します。横浜高等教育専門学校の卒業生で言えば、2010年3月以降に卒業した人が対象となります。2010年3月~2012年3月までの卒業生で免許状を一度も更新していない人は、失効していますので、再度使用したい場合は申請手続きが必要になるので注意してください。
旧免許状は更新制度導入前に免許状を取得した人が該当します。ヨコセンの卒業生では2009年3月以前に卒業した人が該当します。旧免許状でも非現職教師(ペーパーティーチャー)であると免許状は休眠状態という扱いで、有効期限がなくなります。
2022年に変更となった教員免許更新制ですが、そもそもなぜ導入されていたのでしょうか?2009年に、この教員免許更新制の導入以前は今回の改正同様、教員免許状に有効期限はありませんでした。しかし、子どもたちの学力の低下や教員の質に関して、世間で頻繁に取り上げられるようになりました。教員免許更新制の案が上がった当初は「不適格教員の排除」というのが目的として噂されていましたが、実際の導入時は「教員の能力向上」を目的としていました。文部科学省のホームページにも下記のように記載されています。
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『目的』
教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。
※ 不適格教員の排除を目的としたものではありません。
引用元)文部科学省 教員免許更新制の概要
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教師としての知識や技能を高めるための制度でしたが、現職の教員から「現実との乖離があり、実践的な内容でない」という意見や、受講のための時間の確保、受講費用を負担に感じているというアンケート結果もあり、新たな研修制度充実のために今回の改正となったようです。
参照)令和3年度「免許更新制高度化のための調査研究事業」結果概要
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以上、【資格・免許】教員を目指すための知識!教員免許状の種類・制度、取得方法、教員採用試験について紹介しました。学校現場で子どもたちと関わる教員になるためには教員免許状の取得が不可欠です。基本的には普通免許状を取得することになると思いますが、どの校種(学校)でどの教科の免許状を取得するかによって進学する大学・短大・専門学校は異なります。学ぶ分野、学びの期間、学ぶ場所を意識して皆さんが目指す教員免許状がしっかり取得できる大学・短大・専門学校を調べてみてください。幼稚園教諭・小学校教諭・養護教諭の免許状取得を目指し、教育現場で役立つ実践的な内容を学びたい人は横浜高等教育専門学校も視野に入れてみてください。2年間の履修で免許状を取得することができ、大学や短大とは違った学びをすることができます。
横浜高等教育専門学校は実践的なカリキュラムで養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。オープンキャンパスでは学校概要や入試について説明する「学校説明会」、学科別で説明する「学科別説明会」、校内を見ることができる「キャンパスツアー」、授業を体験できる「体験入学」、保育の実技体験ができる「保育体験」など様々なイベントを実施しています。オープンキャンパスには、高校生3年生はもちろんですが高校1、2年生、大学生・社会人もたくさん参加しています。保育や教育の仕事をしたいと考えている人はぜひご参加ください。ホームページには学生インタビューも掲載しているので参考にしてください。また、養護教諭や小学校教諭、保育士・幼稚園教諭について詳しく知りたい方は、一度ヨコセンのホームページをご覧ください。
>>小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭の免許状が取得できる横浜高等教育専門学校の資料請求はコチラ
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