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2024年4月8日
【教員免許切り替え】小学校教諭二種免許状から一種免許状への切り替え方法&切り替え時期

更新日2024年4月8日

小学校教諭免許状には二種、一種、専修の区分があります。小学校教諭免許状は一般的に教育機関で教職課程を履修して教育委員会に申請することで取得できますが、免許状の区分は免許を取得する教育機関によって異なります。横浜高等教育専門学校では2年間で小学校教諭二種免許状を取得することができますが、オープンキャンパスの参加者からは、「教育現場に出た後に一種免許状に切り替えることはできるのか?」、「二種免許状だと仕事内容や教員採用試験で不利になるのか」といった質問もよく受けます。今回は一種免許状に切り替える必要性があるのか?切り替える場合の方法やタイミングなどについて解説したいと思います。

 

 

小学校教諭二種免許状は一種免許状に切り替える必要があるのか?

必須ではないが、一種に切り替える努力義務がある

教育職員免許法では、二種免許状を所持して教員をしている人が、一種免許状を取得するよう努めなければならないという努力義務を示しています。これは小学校教諭二種免許状が、一種免許状よりも少ない単位数で教育委員会に申請することが可能だからです。

二種免許状は取得しやすい分、他校種や他教科の免許を所持する教員が、新たに小学校教諭免許状を取得したり、社会人経験者や大学生、小学校教諭に関心のある高校新卒者が新規で教員免許を取得したりする際のハードルを下げ、教育に関わる人材の獲得に貢献しています。

一種免許への切り替えは、努力義務で必須ではありませんが、小学校教諭は子どもの将来に関わる重要な仕事です。自身が常に学び続け、教師力を高めることが求められるということは認識しておきましょう。

参考) 教員免許状の種類の在り方(文部科学省)

 

 

 

 

二種免許状から一種免許状に切り替える方法

小学校教諭二種免許状から一種免許状に切り替える方法は下記の方法が考えられます。

  1. 小学校教諭としての在職年数を積んだ後、必要単位数を取得する
  2. 教職課程のある養成機関で不足している単位の科目履修を行う

 

小学校教諭としての在職年数を積んだ後、必要単位数を取得する

二種免許状を取得後、現場で小学校の先生として数年働き、一種免許状に切り替えに必要な単位数を取得します。教員免許状の区分の違いは主に、養成機関で履修した単位と基礎資格に起因します。そのため、小学校現場で働く先生が二種から一種に切り替えるには、一種免許状にするために不足している単位数を補う必要があります。この単位数は、現場の小学校教諭として勤務することで軽減することができます。教育職員免許法に基づくと下記のようになっています。

 

<小学校教諭二種から一種の切り替えに必要な単位数>

大学を卒業していない場合

在職年数 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年以上
単位数 45 40 35 30 25 20 15 10

 

大学を卒業している場合

在職年数 3年 4年 5年 6年以上
単位数 25 20 15 10

 

大学卒業の有無で在職年数と単位数が変わります。これは上記で説明した基礎資格にあたる部分で、大学卒業者は「学士」、短期大学卒業者は「短期大学士」、専門学校卒業者は「専門士」の学位を得ることができます。一種免許状は基礎資格に「学士」が必要という条件があり、4年間科目履修している大学卒業者より、2年間の履修で二種免許状を取得する短期大学、専門学校卒業者は取得単位数が少なくなるので、その部分を補うことが求められます。大学卒業者でなければ、最大12年、大学卒業者であれば最大6年の在職経験を積むことで単位数の軽減措置があるので覚えておきましょう。二種免許状から一種免許状に切り替え単位数は各教育委員会で情報が出ていますので、詳細は申請したい自治体のホームページをご覧ください。

参考) 東京都教育委員会

参考) 神奈川県教育委員会

 

教職課程のある養成機関で科目履修を行う

二種免許状の取得者で、学校現場等で働いていない人や上記の軽減年数未満の人は、教職課程のある養成機関で科目履修を行い、不足単位を補うことで一種免許状に切り替えることが可能です。二種免許状で仕事内容不都合があったり、教員採用試験の合格率が変わったりするわけではないので、その点を考慮して二種から一種の切り替えを行うとよいでしょう。

 

 

小学校教諭一種免許状に切り替えるメリット・デメリット

小学校教諭二種免許状は、3種類ある免許状の中で、もっとも下位の免許状になります。二種免許状から一種免許状に切り替えるためのメリットとデメリットを紹介しますので、この点を考慮して、切り替えについて考えてみてください。

 

<切り替えるメリット>

  • ●小学校教諭としての学びが深化し、教師力が上がる
  • ●校長や副校長へ昇進する際の免許状においての条件を満たす

 

小学校教諭としての学びが深化し、教師力が上がる

二種免許状から一種免許状に切り替えるメリットは、自身が新しい学びをすることで小学校教諭としての力量を高めることにあります。小学校では英語教育やプログラミング教育など、時代に合わせて教育内容も日々変化していきます。免許を切り替える際に、必要な科目履修が最新の教育と等しいわけではありませんが、常に学び続ける姿勢や一種免許に切り替えるための学びは、小学校教諭として大切なことです。

 

管理職へ昇進する際の免許状においての条件を満たす

学校教育法施行規則第20条において、校長、副校長の免許状の条件として下記の内容が記されています。

教育職員免許法(昭和二十四年法律第百四十七号)による教諭の専修免許状又は一種免許状(中略)を有し、かつ、次に掲げる職(以下「教育に関する職」という。)に五年以上あったこと

引用元)学校教育法施行規則第20条

 

現場の教員として10年、20年と経験を積めば、キャリアアップも考えるようになると思います。二種免許状を一種免許状に切り替えておくことで、校長や教頭、副校長への昇進条件を一つ満たすことになるので、後々は学校を運営する仕事もしていきたいと考える人には、事前に切り替えておくことがメリットとなります。

 

<切り替えるデメリット>

  • ●時間と費用がかかる

切り替えには、それ相応の時間と費用が必要です。小学校の先生も日々忙しい日常を送っています。2022年は教員免許状の更新制度が改正されて、これまで10年ごとに研修を受けて教員免許状を更新する必要があったのが、廃止になりました。この改正の一つの要因として現職教員への負担感があります。毎日が忙しい中でさらに、研修も受けることは、なかなか難しい状況だったようです。二種免許状の切り替えも不足単位を補うために科目履修を行いますので、切り替えを考える人は、短期間で全て終わらせるのではなく、ある程度の期間を設けて計画的に行うと良いと思います。

>>教員免許状更新制度について知りたい方はこちら→【資格・免許】教員を目指すなら知っておきたい教員免許状の種類・制度と取得方法

 

 

 

 

いつ切り替えるべきか?一種免許状への切り替えタイミング

大学を卒業していないなら12年目以降、大学を卒業しているなら6年目以降

免許状の切り替えのタイミングは、小学校の先生として現場経験を積んで、一種免許状に切り替える単位数の軽減が最大になってからが良いかと思います。そんなに後で良いのかと思われるかもしれませんが、高校新卒で横浜高等教育専門学校や短期大学の教員養成課程に入学している場合は、年齢やキャリアを考えても全く問題ありません。

 

<2年間で免許状を取得できるヨコセンに入学した場合>

  • ●高校新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場12年→32歳
  • ●大学新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場6年→30歳

 

どちらの場合も30代前半です。まだまだこれからキャリアアップしていく時期です。また、一種に切り替えるメリットとして「3、小学校教諭一種免許状に切り替えるメリット・デメリット」でも紹介した通り、校長や副校長昇進のための免許状においての条件を満たします。30~40代でキャリアアップを考えている人は、現場経験積んでから切り替えを視野に入れると良いと思います。

二種から一種への切り替えは、「努力義務」です。必ず切り替えをしなくてはいけないということではありません。職務の内容や給与の差も二種と一種で違いはありませんので、必要に応じて切り替えていくという選択肢もあるということを覚えておくと良いでしょう。

 

横浜高等教育専門学校の初等課程を卒業して免許状を取得した場合

ヨコセンには、全国各地の小学校教諭を目指す社会人・大学生・高校新卒者が入学しています。年齢も18歳~40代まで幅広い学生が在籍していて、日々、小学校教諭としての知識やスキルを学んでいます。そのため、入学時の学歴はそれぞれ異なります。下記にヨコセンに入学して二種免許状を取得する場合の切り替え時期を紹介します。

 

<高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で初等課程に入学した場合>

  ルート おすすめ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験12年目以降 専門学校卒の給与
パターン2 ヨコセン卒業後、大学進学 大学卒業時 大学卒の給与

 

<大学卒業後、初等課程に入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)>

 

  ルート おすすめ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験6年目以降 大学卒の給与

 

ヨコセンに入学してくる学生で大学卒でない人は、高校新卒者か高校卒業後に社会人になった人です。この場合は2パターンに分かれます。一つは、ヨコセン卒業後、二種免許状を取得して、そのまま小学校現場で働き、経験年数が12年以上になった後に、切り替える方法。二つ目は、ヨコセン卒業後、他の大学へ編入学して、編入先の大学で「学士」と不足している単位を補って一種免許状に切り替える方法です。ヨコセンの入学者の多くは、2年間で教員免許状を取得して学校現場で働きたいという思いをもっているので、大学への編入学は多くはありませんが、年によっては数名います。

 

大学卒業後にヨコセンに入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)は、ほとんどの人が小学校に就職しています。大卒者や社会人は、入学の段階で教育現場への就職を強く意識してきている人達なので、他の選択肢を選ぶことは少なく、小学校で働くために日々努力しています。免許状の切り替えも、現場経験を6年以上積んだ後に単位数の軽減が最大になるので、若手から中堅になろうというタイミングで切り替えることができます。

 

 

 

 

以上、【教員免許切り替え】小学校教諭二種免許状から一種免許状への切り替え方法&切り替え時期について解説してきました。ヨコセンのような教育機関で2年間の履修をして免許を取得すれば、小学校教諭として、いち早く教育現場に関わることができます。免許の種類で職務上の制限等はありません。実際にヨコセンの卒業生は学校現場で担任として学級経営、授業、を行い全国の小学校で活躍しています。なので、教員として働きたい人は、まずは二種免許状取得を目指してみてはいかがでしょうか。また、すでに免許状を所持いている人はぜひ現場経験を積んでください。免許状の切り替えは自分のタイミングもあると思うので、色々と検討してみてください。

 

横浜高等教育専門学校では2年間で小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。2年間で一生懸命勉強して、今、教育や保育現場で働く卒業生がたくさんいます。卒業生に仕事のやりがいについて聞いたり、学生時代の思い出をインタビューしたりした卒業生インタビューも多数掲載しているので、学校の先生、保育士に興味ある方は参考にしてください。また、小学校教諭について詳しく知りたい方は、ヨコセンのホームページをご覧ください。受験前や入学前に直接学生と話して、学校の雰囲気を感じたい方には、学校説明会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。ぜひお越しください。

 

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【小学校教諭になるための関連リンク】

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  2. 小学校教諭を目指す在校生のインタビュー(STUDENT’S VOICE)
  3. 小学校教諭への就職状況
  4. 学校現場で働く卒業生のインタビュー

 


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