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2023年11月15日
【養護教諭になるには】仕事内容・やりがい・免許取得・就職を一から解説

2023年11月15日更新

養護教諭は幼稚園、小学校、中学校、高等学校の保健室で子ども心身の健康保持、外部医療機関と学校との連絡調整など様々仕事を行っています。学校の保健室で働く養護教諭になるためには養護教諭免許状を取得する必要があります。教員免許状の取得後、教員採用試験の合格(正規)や臨時的任用職員(臨任)、非常勤講師(非常勤)として採用されることで養護教諭として勤務することが可能になります。

 

この記事では養護教諭のやりがい、免許状の取得方法、就職方法などを解説します。横浜高等教育専門学校(ヨコセン)のオープンキャンパスでも「小学校の保健室で働くにはどうすればいいですか」「教員採用試験に合格しないと教員をできないのですか」など養護教諭に関する質問が多いので、高校生や社会人がこれから養護教諭になるためにはどうすればいいのか参考にしてください。

 

【養護教諭になるには】仕事内容・やりがい・免許取得・就職を一から解説

 

<<目次>>

  1. 養護教諭の仕事とは

   1,保健室での仕事内容

   2,養護教諭のやりがい

   3,養護教諭に求められること

  1. 養護教諭になるために教員免許状を取得しよう

   1,養護教諭免許状とは

   2,養護教諭免許状を取得できる学校

   3,保健師から養護教諭免許状を取得

   4,養護教諭免許状取得までの費用

   5,教員免許状の年齢制限・有効期間

  1. 保健室に養護教諭として就職する方法

   1,自治体の教員採用試験に合格する

   2,臨任・非常勤として働く

   3,私立学校の養護教諭に就職する

   4,看護師から養護教諭に転職する

  1. 養護教諭に向いている人とは
  2. 養護教諭になるためにこれからやるべきこと

   1,教員免許状を取得できる学校選び

   2,学校・大学に通う学費を確保する

   3,基礎学力の定着

   4,実際の養護教諭から話を聞く

 

 

1、養護教諭の仕事とは

保健室での仕事内容

養護教諭になると小学校・中学校・高校の保健室で日々の業務を行い、健康相談活動、保健指導、健康診断などを通して児童生徒の心身の発達・健康保持増進をサポートします。主な仕事は下記のようなことがあります。

 

  1. 病気やけがの手当て
  2. 体や心の悩み相談・カウンセリング
  3. 保健指導
  4. 健康診断の計画・実施
  5. 学校の環境管理

 

【病気やけがの手当て】

養護教諭は教育者であり、医療従事者ではないため治療と呼ばれる医療行為を行うことはできません。そのため、保健室では、校庭などでけがをした児童の救急処置(絆創膏で傷の保護、包帯で部位の固定など)、心身の不調者へ休息場所の提供などを行います。

 

【体や心の悩み相談・カウンセリング】

児童生徒の年齢が上がると「友達や家族などの人間関係」、「不登校・保健室登校・引きこもり等」、「発達障害等の集団生活等への不適応」、「いじめ」、「性」、「不眠」等多様な悩みがでてきます。これらの相談を一人ひとりに寄り添って対応します。

 

【保健指導】

子どもの健康を保持することを目的に感染症対策として手洗い・うがいを推奨したり、保健だよりや掲示物を作成したりして注意喚起します。また病気・薬物・ケガ予防などの保健領域を担任の先生と協力して授業やホームルームで指導します。

 

【健康診断の計画・実行】

健康診断は養護教諭にとって大きな仕事です。学校全体の児童生徒の健康診断を実施するために医療機関との日程や実施内容等の連絡調整、児童生徒・保護者への健康相談の周知と事前指導、当日の実施手順と医師・看護師へのサポート・書類記入などを行います。

 

【学校の環境管理】

学校には「学校環境衛生基準」という指標があり、児童生徒が健康で快適な学習環境を維持できるように守られています。例えば、照明の明るさ、騒音のレベル、水道の水質などを検査して、子どもたちの学習に悪影響がないかチェックします。

 

養護教諭のやりがい

養護教諭のやりがいは、子どもとの関わりの中で感じることが多いです。例えば、保健室に来ていた子が元気になって校内で偶然会ったときに「先生元気になったよ」「この前のケガ治ったよ」と声をかけてくれるときです。子どもから大人へ成長していく大切な時期に養護教諭としてその子の成長を支える。このような子どもの成長の一端に関わって、見ていくことができる、それが養護教諭としてのやりがいです。

 

ただ、仕事へのやりがいは人それぞれです。上記に書いた内容だけが正解ではありません。実際に働いてみて違うことにやりがいを見出すことも十分に考えられます。養護教諭になりたいと思っている方は、養護教諭を目指したきっかけを明確にして、持ち続けることで就職後きっと自分だけのやりがいを見出せると思います。

 

【ヨコセンの養護科卒業生が感じる養護教諭のやりがい】

>>保健室だからこそできる子どものサポートを(2019年卒業生)

>>繊細な心を持つ子どもたちに寄り添って(2019年卒業生)

 

養護教諭に求められること

養護教諭に求められることは以下のようなことがあります。

 

  • ●教師としての教育力
  • ●専門的な知識と技術を活用した健康教育力
  • ●感染症の予防対策と対応
  • ●ケガや病気の的確な対応

 

養護教諭になると教育だけでなく、保健・健康・看護などの部分でも求められるようになります。複数の養護教諭を配置している学校はまだ多くないので、これらのことに対応できるようにするため、養護教諭免許を取得する過程で教育学以外に看護技術・予防医学・公衆衛生学など様々ことを学びます。

 

 

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2、養護教諭になるために教員免許状を取得しよう

養護教諭免許状とは

学校の保健室で養護教諭として勤務するために養護教諭免許状が必要になります。養護教諭免許状の取得には養成機関で教職課程の科目履修を行い免許状取得に必要な単位を取得する必要があります。養護教諭免許状を取得することで幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校で養護教諭として勤務が可能になります。また、養護教諭免許状の種類は「専修免許状」、「一種免許状」、「二種免許状」に分かれており、養成機関ごとに取得できる免許状の種類が異なっています。

 

養護教諭免許状を取得できる学校

養護教諭免許状を取得できる教育機関は大学、短期大学、専門学校です。養護教諭の免許状を取得するためには教職課程の科目履修と免許状の種類に応じた基礎資格が必要になります。それぞれの学校で、取得できる免許状は下記の表を参考にしてください。

 

<学校によって取得できる免許状>

学校 専門学校・短期大学 大学 大学院
種類 二種免許状 一種免許状 専修免許状
必要な基礎資格 専門士・短期大学士 学士 修士

 

養護教諭免許状を取得できる専門学校・短期大学・大学は他の教員免許状と比べると数が少なくなっています。また、学部学科によっては入学後に校内選考があるところもあります。学部学科名は各大学により異なりますが、教育学部、看護学部、健康・福祉学部などで取得できます。養護教諭免許状の科目履修をできる大学は全国に141校、短期大学は全国に10校、専門学校は全国に1校(横浜高等教育専門学校のみ)となっています。下記から養護教諭免許状を取得できる大学と短期大学を確認できるので参考にして下さい。

参考)養護教諭の免許を取得することのできる大学

 

保健師から養護教諭免許状を取得

保健師免許を所持している人は、それを基礎資格として養護教諭二種免許状を申請のみで取得することが可能です。申請には教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目で下記の科目を履修していることが必要ですが、大学で履修している可能性が高いので各自調べてみると良いです。申請方法は取得したい都道府県の教育委員会が公表しています。

 

<教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目>

  • ●日本国憲法
  • ●体育
  • ●外国語コミュニケーション
  • ●情報機器の操作

 

これらの科目を履修していなければ、科目履修生として必要な単位だけ取得することで養護教諭免許状取得に必要となります。

 

養護教諭免許状取得までの費用

免許状を取得するまでの学費は一般的に大学で450~680万円程度、専門学校・短期大学で220万円程度になっています。養護教諭免許状は「大学で4年間学ぶ」または「専門学校・短期大学で2年間学ぶ」かで学費に大きな差が出ます。また大学では学部により他の資格を取得したり他の資格で必要な実習を行ったりする必要もあるので、進学先によって学費は大きく違います。一般的に看護や医療系の学部で養護教諭免許状を取得しようすると高くなる傾向があります。各学校で基礎資格の違いにより取得できる免許状の種類は異なりますが、職務や給与面で免許状による差はないので、自分の学びやすい環境を選ぶことをお勧めします。

 

<養護教諭免許状を取得するための学費と修業年数>

教育機関 専門学校・短期大学 大学
種類 二種免許状 一種免許状
就学期間 2年 4年
学費 220万円前後 450~680万円程度

 

ヨコセンにも毎年多くの高校生・社会人が養護教諭を目指して入学しますが、入学理由の一つに「2年間の在学で学費を抑えて免許状を取得できること」が挙がります。実際、社会人入学者の多くは、会社員のときに貯金した資金で学生生活を送ることがほとんどなので、なるべく短期間で集中して学ぶということを重視して学校選びをしています。

 

教員免許状の年齢制限・有効期間

養護教諭免許状の取得に際して、年齢制限はありません。しかしながら、働く上で定年はあります。養護教諭として公立学校で勤務する場合は、2022年度まで60歳が定年でしたが、2032年度までに65歳を定年とする予定です(下記参照)。

 

<公立学校教員の退職年齢の引き上げ>

年度 2022年度 2024年度 2026年度 2028年度 2030年度 2032年度
定年年齢 60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳

 

 

教員採用試験はこの定年引き上げに従って、受験資格の年齢制限が2023年度より上がっています。2023年度は60歳までを受験資格の基準としている自治体が多いので定年まで1年あれば教員採用試験を受験し合格する可能性はあります。また、学校現場以外でも教員免許状を有していると評価してもらえる企業もあります。ヨコセンでも人数は多くありませんが、毎年50~60代の方から入学に関するお問い合わせをいただくことがあります。

 

 

教員免許状の有効期間は2022年7月1日に教員免許状の更新制度がなくなったことで、無期限となりました。今後は一度、教員免許状を取得すれば教育現場から離れる期間があっても利用することができるので、別の職を経験したり、子育てを終えてから現場復帰したりすることもしやすくなりました。

 

ただし、実際には過去に教員や教育分野に関する経験なしに定年直前で教員免許状を取得して働くことは難しいのが現状です。そのため、将来養護教諭になりたいと考えている方は、なるべく早い時期に免許状を取得しておくことが望ましいです。

 

 

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3、保健室に養護教諭として就職する方法

各自治体の教員採用試験に合格する

養護教諭免許状を取得(取得見込み)後、自治体ごとに教員採用試験を開催しているので、それに合格することで、正規の養護教諭として学校現場に就職することができます。教員採用試験に合格していない場合でも、養護教諭免許状があれば、公立学校の臨任や非常勤、私立学校の養護教諭として勤務することが可能です。

 

教員採用試験は2023年までは年1回の実施で7~8月に行われていましたが、2024年以降は6月実施となり早期化します。また、自治体によっては複数回試験を実施するところも出てくる可能性があります。

 

2023年度から「前倒し選考」という選考方法も導入されています。これは主に大学3年生が一次試験を受験して合格できれば翌年は二次試験からスタートできる選考方法ですが、一部自治体では短大・専門学校生の1年生も対象になっています。今後はヨコセンの1年生でも受験できるチャンスがあるので受験機会の拡大となります。

 

<教員採用試験の早期化による変更点>

  2023年まで 2024年以降
時期 一次→7月、二次→8月 6月~
回数 1回 複数回の可能性もあり
前倒し選考 なし 大学3年生、短大・専門学校生が筆記試験を受験可能

 

>>教員採用試験の早期化について詳しく知りたい方はこちら→

教員採用試験は1年生から受験可能に&1分でわかるヨコセン最新情報

 

 

臨任・非常勤として働く

養護教諭として働くには、必ずしも教員採用試験に合格する必要はありません。公立学校で勤務する教員は、教員採用試験に合格した正規教員の他に臨時的任用職員(臨任)と非常勤講師(非常勤)がいます。臨任や非常勤として勤務する場合でも養護教諭免許状は必要であり、大学、短大、専門学校でしっかり養護教諭の教職課程を学んできた人のみが就ける仕事です。最近は教員不足と働き方改革などにより、現場の先生の数は不足しています。養護教諭も例外ではなく、養護教諭免許状を所持して、勤務したい自治体に臨任、非常勤の登録をしておくと空きができた時点で採用の依頼を受けることができます。

 

<臨時的任用職員と非常勤講師の職務と待遇>

  勤務形態 給与 社会保険等 契約期間 副業・アルバイト
臨時的任用職員 正規教員と同等 月額(正規教員と同等) 正規教員と同等 基本的に最長1年(契約期間の更新があることも) 不可
非常勤講師 時間勤務 時給2548円(横浜市) 加入要件を満たせば加入 通常数カ月~1年 可能

 

正規教員以外に臨任と非常勤、2つの働き方がありますが、養護教諭であることには変わりません。ただ臨任の方が、勤務条件や給与等が正規教員と同等なので経験は積めます。また横浜市や他の自治体では、臨任を1年以上経験していると教員採用試験において特別選考枠での受験ができるなどのメリットもあるので、チャンスがあればぜひ臨任を経験してみてください。ヨコセンの養護科の学生も臨任を希望する人は多くいます。

 

参考)臨時的任用職員・非常勤講師について(横浜市)

>>教員の給与について詳しく知りたい方はこちら→【小学校教諭の給与】小学校教諭の年収○○万円で充実した人生を送れるのか

 

私立学校の養護教諭として就職する

公立学校では教員採用試験が正規教員になるためのハードルですが、私立学校においては教員採用試験の合格の有無は関係なく、学校ごとに個別で採用を行っています。

 

そのため、私立学校で養護教諭を希望する場合は、その学校のホームページや求人サイト等で募集があるかどうか確認する必要があります。試験日程、試験内容、採用後の給与、その他待遇まで学校ごとに異なるので一般的な会社に就職することと変わりません。私立学校では独自の教育・スポーツ・芸術など力を入れているところもあるので自分にあった学校を探してみると良いです。公立学校だけにこだわらない人は養護教諭免許状を取得後、私立学校での就職も視野に入れるとよいでしょう。

 

看護師から養護教諭へ転職する

看護師から養護教諭への転職を考える人は多くいますが、この場合は養護教諭免許状を取得する必要があります。看護師免許では保健師免許のように申請のみで養護教諭免許状を取得することができないので、大学や短大、専門学校で教職課程を履修する必要があります。

 

看護師免許を取得する養成機関に在籍する学生であれば、追加で教職課程を科目履修することで養護教諭免許状を取得できることも多いので将来的に養護教諭を視野に入れている人は、そこで取得しておくことがおすすめです。

>>【資格・免許】養護教諭になるために看護師免許を取得するメリットとデメリット

 

 

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4、養護教諭に向いている人とは

養護教諭に向いている人は、以下のような資質をもっている人です。

 

  • ●子どもが好き
  • ●コミュニケーション能力が高い
  • ●包容力がある
  • ●冷静な判断で行動できる
  • ●常に学ぶ意欲をもっている

 

【子どもが好き】

養護教諭は主に小学生から高校生までの7~18歳の児童生徒と日々関わる職業です。子どもたちは一人ひとり様々な発達段階であり、思いがあります。そのため、子どもの心や体の成長に関わりたい、一人の大人として寄り添って支援したいという気持ちがとても大切です。子どもの何気ない一言「先生、ありがとう」「元気になったよ」などが仕事のやりがいにも繋がるので、子どもが好きということは養護教諭にとって重要な資質です。

 

【コミュニケーション能力が高い】

養護教諭は外部の医療機関や専門機関と連絡を取ることも頻繁にあります。子どもの状況や環境を伝えるとき、それらの情報を事前に聞き取りしたり、普段の会話や状況から把握したりします。また、子どもや保護者の気持ちを汲み取って適切な提案・情報を提供するためにも日頃から人間関係を深めておくことが必要です。その基になるのがコミュニケーション能力です。

 

【包容力がある】

様々な家庭環境、人間環境がある学校現場で、保健室での養護教諭によるカウンセリングは重要な役割を果たしています。相談に来た児童生徒一人ひとりに寄り添い、心の負担の軽減や適切な助言をしていくには、広い心で相談内容を受け止める必要があります。自分の心を安定させてしっかり相手の心を受け止められる資質がある人は養護教諭に向いています。

 

【冷静な判断で行動ができる】

学校現場ではときに一刻を争うような場面に出くわすこともあります。その時に自分も慌てるのでなく、冷静に状況を把握し、適切な指示や対処をできることが、子どもを助けることに繋がります。自分のことを俯瞰して客観的に見ることができる人は、緊急時でも養護教諭の職務を全うすることができます。

 

【常に学ぶ意欲をもっている】

教育の方法や医療の技術・知識などは常に研究が進められ、新しい知識・方法が次々に出てきます。子どもの心身をサポートしていくにはこれらの情報も常に収集していく必要があります。問題を抱えた子どもに今何がベストな方法なのか判断する上でも、日頃から養護教諭としての学びを深め、知識や技術を高めていくことは大切です。積極的に学びをしていく人は養護教諭に向いています。

 

 

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5、養護教諭になるためにこれからやるべきこと

教員免許状を取得できる学校選び

養護教諭として就職するために養護教諭免許状は必ず必要になるので、免許状を取得できる学校を探しましょう。学校を選ぶ上でポイントとなるのは下記の3つです。

 

  • ●大学or専門学校・短期大学
  • ●トータルの学費
  • ●入学後の学びの環境

 

まず、大学で4年間かけて取得するか専門学校・短期大学の2年間で取得するか考えましょう。 大学は進学先の選択肢も多く、入学後も4年間かけてしっかり学びを深めることができます。しかし大学と専門学校・短期大学の2年間の差は大きく、ヨコセンに高校新卒が入学すると20歳で養護教諭になることができます。また、社会人や大学新卒などの場合、2年という短期間が社会復帰するまでの大きなメリットになります。4年間というスパンで考えると専門学校や短期大学に入学した場合、3年目4年目はすでに養護教諭として働いているので経済面での負担も少なくなります。

 

入学後は養護教諭になるための環境が整っているかも重要です。大学では様々な就職の選択肢の中に養護教諭を考えている人も多いので、養護教諭について学ぶ中で違うなと感じれば、方向転換もできますが、周りとのモチベーションにギャップを感じる可能性もあります。ヨコセンのような専門学校では、目標を養護教諭のみに絞って入学しているのでモチベーションが保ちやすい反面、他の就職の幅は狭まります。最近では、介護職や放課後等デイサービスに正規職員として就職する学生も増えていますが分野として教育関連の職場が多いです。ただ目標が固まっている人は2年間学んで学校現場に行くことを考えても良いと思います。実際にヨコセンの入学生も2年間で免許状が取得できるところに魅力を感じて入学している学生も多いので、免許状取得までの時間とお金の違いはよく考えましょう。

 

<大学とヨコセンに入学した場合の4年間のイメージ>

  1年目 2年目 3年目 4年目
横浜高等教育専門学校 専門学校1年生 専門学校2年生(卒業)・教員採用試験受験 養護教諭として就職・教員採用試験受験

養護教諭としての収入も入る

大学 大学1年生 大学2年生 大学3年生 大学4年生・教員採用試験受験

 

 

専門学校・大学に通うための学費を確保する

一般的な学費は前述している通り専門学校・短期大学で220万円前後、大学で450~680万円程度です。学費に関して保護者から支援を受けられるのであれば、問題ないと思いますが、自分で全額負担するという方も多いと思います。一人暮らしをする場合は生活費と住居費も家族と住むより費用がかかるので、事前に必要な費用を書き出しましょう。

 

例えば、一人暮らしでは、総務省統計局公表の「家計調査2022年度(表番号1)」によると以下のようになっています。

 

<一人暮らしの生活費>

食費 39069円
水道光熱費 13098円
家具・家事用品 5487円
被服及び履物 5047円
保健医療 7384円
交通・通信 19303円
教養娯楽費 17993円
その他の支出 31071円
消費支出合計 138452円

引用元)総務省統計局公表の「家計調査2022年度(表番号1)

 

一人暮らしの全年齢、全地域の平均なので学生の場合は、もう少し額が小さくなると思いますが、生活するだけでも13万円近いお金が必要になります。また横浜高等教育専門学校に入学する場合は、東急東横線の白楽駅周辺でアパートなどを借りると思います。ヨコセン周辺の家賃相場は下記のようになっています。

 

<東急東横線の各駅と家賃相場2022年2月現在>

駅名 家賃相場(参考) 各駅停車で白楽までの所要時間
武蔵小杉 7.81万円 約18分
元住吉 7.29万円 約16分
日吉 6.67万円 約14分
綱島 6.83万円 約12分
大倉山 6.97万円 約10分
菊名 6.41万円 約4分
妙蓮寺 6.05万円 約2分
白楽(最寄り駅) 6.22万円  
東白楽 6.23万円 約2分
反町 6.97万円 約4分
横浜 8.35万円 約5分

引用元)ライフルホームズ 東急東横線の家賃相場情報

 

生活費と住居費全て自己負担する場合は月に18~20万円前後、年間で216~240万円。2年間分の学費とほぼ同等が必要になる可能性があることを認識してしっかり資金計画を立てましょう。社会人の人でも通える範囲であれば、実家に戻るなどできれば生活費と住居費の負担はかなり軽減されると思います。また、在学中はアルバイトをする、奨学金を借りるなどで貯金だけに頼らない方法も検討しましょう。横浜高等教育専門学校では、社会人や大学新卒の方でも日本学生支援機構奨学金を借りることもできます。

 

>>一人暮らしについて詳しく知りたい方はこちら→「東急東横線沿線で一人暮らしを考えている方へ、専門学校生が一人暮らしをするメリットとデメリット

 

基礎学力の定着

養護教諭は日々教室で子ども達に授業をすることがメインの職務ではありませんが、学校の先生として就職するにあたって最低限必要な学力はあります。そして、養護教諭の場合は教員採用試験の1次試験で主に問われますが、その基準は小学校教諭と比べると高いです。令和4年度横浜市の一次試験の倍率は小学校教諭で1.2倍、養護教諭で2.5倍でした。

 

大切なのは中学までの学習をしっかり理解しているのかということです。教員採用試験の一般教養試験では中学までの内容を理解していれば正解することができる問題が数多くあります。中学の勉強は誰もが一度はやってきた内容なので未知の領域ではないはずです。

 

教員採用試験の過去問は書店で売っているので一度買って解いてみてください。自分の現在地がわかると思います。また、改めて勉強し直す場合も過去に一度経験している内容なので、理解のスピードは速いと思います。教員採用試験の合格を本気で目指すのであれば、中学までの学習はしっかりやっておくと進学後にグッと楽になると思います。

参考)過去の試験情報(横浜市)

 

 

実際の養護教諭から話を聞く

養護教諭の仕事が実際にどんなものか理解していますか?おそらく養護教諭を実際に経験しないとわからないことは数多くあります。養護教諭への理解を深めるためには、皆さんが持つ養護教諭のイメージと実際の仕事内容とすり合わせる作業が必要になります。

 

そのための方法が実際に養護教諭の話を聞く、職業体験する、専門学校や大学のオープンキャンパスに行くことです。その中でも現役養護教諭の話を聞くことが職業理解への一番の近道です。仕事でのやりがい、大変さ、喜び、学生の頃とのギャップなど率直な意見を聞くことができます。せっかく高いが学費を払って大学・専門学校・短期大学に入学し、養護教諭免許状を取得して学校現場に就職したとしても、すぐに離職してしまうようなら意味がありません。自分のモチベーションを高める意味でもぜひ養護教諭の職について理解を深めてください。

 

 

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養護教諭に関するよくある質問

Q、養護教諭二種の資格とは何ですか?
A、
主に専門学校や短期大学で取得でき、取得のために必要な基礎資格が専門士また短期大学士となっている養護教諭免許状です。一種免許状より短期間で取得することができ、最短2年間の履修で取得できます。

 

Q、養護教諭二種免許状に必要な科目は何ですか?
A、
「教養」、「養護に関する科目」、「教育の基礎的理解に関する科目・道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談に関する科目・教育実践に関する科目」が必要です。科目名は学校ごとで異なりますが、横浜高等教育専門学校では「基礎看護技術」「保健室経営」「健康相談活動の演習」などがあります。

 

Q、養護教諭二種に必要な単位数は?
A、
専門学校や短期大学で履修する「養護及び教職に関する科目」の42単位に加えて、養護教諭免許状の基礎資格となる専門士や短期大学士の学位が必要です。

 

Q、保健室の先生はどうやってなる?
A、
保健室の先生は「養護教諭」のことを指し、働くためには「養護教諭免許状」が必要です。免許状を取得するには大学・短大・専門学校(横浜高等教育専門学校)で専門知識を学ぶ必要があります。神奈川県にある横浜高等教育専門学校では養護教諭免許状を2年間で取得することできます。

 

 

以上、【養護教諭になるには】仕事内容・やりがい・免許取得・就職を一から解説について紹介しました。養護教諭は子ども一人ひとりに関われるとてもやりがいのある仕事できすが、教員採用試験を合格して公立学校の養護教諭になることは決して簡単ではありません。覚えておいてほしいことは養護教諭免許状をもっていれば誰でも養護教諭になれる可能性があること、つまり教員採用試験に合格しなくても臨時的任用職員や非常勤講師として働くこともできるし私立学校の養護教諭として採用されることも可能あるということです。

 

そのためには大学・専門学校・短期大学で養護教諭免許状を取得してください。学び・時間・学費、何を優先するかで学校選びは変わってきます。横浜高等教育専門学校は2年間という短期間と学費の面に魅力感じて入学している人が多いとお伝えしましたが、学びの面も保健室現場で使うスキルや知識など実践的な学びを重視しています。養護教諭になるための志望校としてぜひ検討してみてください。

 

横浜高等教育専門学校では2年間で小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。社会人経験者の20~40代の学生が2年間、一生懸命勉強して、多くの卒業生が神奈川や東京、全国各地の教育現場で活躍しています。ヨコセンのホームページには卒業生に仕事のやりがいについて聞いたり、学生時代の思い出をインタビューしたりした卒業生インタビューも多数掲載しているので、学校の先生、保育士に興味ある方、詳しく知りたい方は、ヨコセンのホームページをご覧ください。受験前や入学前に直接学生と話して、学校の雰囲気を感じたい方には、学校説明会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。ぜひ一度お越しください。

 

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