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2025年12月12日
教員免許は大学だけでなく専門学校でも取得可能|進路ごとの違いと選び方を解説

教員免許は大学だけでなく専門学校でも取得可能|進路ごとの違いと選び方を解説

教員を目指すうえで欠かせない「教員免許状」は、大学だけでなく一部の専門学校でも取得できることをご存じでしょうか。近年では、社会人のキャリアチェンジや高校卒業後すぐに教育現場で活躍したい人に向けて、多様な取得ルートが用意されています。大学・専門学校・通信制大学など、進学先によって学びのスタイルや取得できる免許の種類、学費、在学期間には大きな違いがあります。

 

そこで今回は、教員免許の基礎知識から取得ルートごとの特徴、専門学校での実践的な学び、大学との違いまで詳しく解説します。将来の働き方やライフスタイルにあわせて最適な道を選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

教員免許を取得するために必要な条件と主な取得ルート

教員として働くには、文部科学省が定めた基準に沿った教員免許状の取得が必要です。ここでは、教員免許を取得するための基本条件と、代表的な取得方法をわかりやすく解説します。

 

教員免許の種類

教員免許には、働く学校の種類によっていくつかのタイプがあります。主に「幼稚園」「小学校」「中学校」「高等学校」「特別支援学校」に分かれており、それぞれの校種に対応した免許状が用意されています。

 

また、免許状には「一種」「二種」「専修」の区分があり、必要な学歴や取得できる単位数が違うのも特徴です。例えば、小学校や中学校では短大卒でも取得できる「二種免許状」がありますが、高校の場合は原則「一種」または「専修」免許が必要になります。

 

中学校・高校の教員免許は「教科ごと」に分かれていて、「中学校国語」や「高校公民」など、担当したい教科ごとに免許を取得する必要があります。加えて、「特別支援学校」の教員免許や、どの校種でも必要とされる「養護教諭」「栄養教諭」の免許もあります。

 

大学で取得する場合の流れと必要単位

大学で教員免許を取得するには、まず1年生の4月に行われる「教職課程ガイダンス」への参加がスタート地点になります。ここで進路の全体像をつかみつつ、どの科目を履修していくかを考えていきます。

 

例えば、中学校や高校の教員を目指す場合、文部科学省が定める基準に沿って、教科に関する専門科目20単位、教職関連の科目31単位など、合計で67単位の修得が必要です。1〜2年次から少しずつ履修を始め、3〜4年次にかけて着実に単位を積み重ねていくのが基本の流れとなります。

 

さらに、教育実習も免許取得には欠かせないステップ。中学校であれば約3週間、高校では2週間ほどの実習が行われます。中学校免許を目指す人は、あわせて「介護等体験(7日間)」も必修です。

 

実習の前には、事前の登録やオリエンテーション、指導準備なども求められるため、早め早めのスケジュール管理が重要になります。

 

通信制大学・編入・特別免許制度などの他ルート

教員免許というと「通学して大学で取るもの」というイメージがありますが、じつは通信制大学でも取得が可能です。最近では、働きながら学べるスタイルが注目されており、社会人の学び直しやキャリアチェンジの手段として選ばれることも増えてきました。

 

指定された教職課程を履修し、必要な単位を取れば、通学制と同じように教員免許が認定されます。さらに、大学や短大を卒業後に教職課程のある大学へ編入するルートを選ぶ方も多く、柔軟な取得方法が整いつつあります。

 

また、少し珍しい制度として「特別免許状制度」もあります。これは、実務経験や専門的なスキルを持つ人が、通常の免許がなくても教壇に立てるようにする制度で、例えば産業界や芸術・スポーツ分野のプロなどが対象になるケースも。審査は各都道府県の教育委員会が個別に行っており、現場に多様な人材を呼び込む目的で運用されています。

 

 

専門学校でも教員免許が取得できる仕組みと教育課程の特徴

大学に通わずとも、専門学校で教員免許を取得できる仕組みがあるのをご存じでしょうか。ここからは、専門学校でも教員免許が取得できる仕組みと教育課程の特徴について解説していきます。

 

指定養成機関として認可された専門学校の存在

じつは、教員免許は大学だけでなく、一部の専門学校でも取得できます。

 

専門学校の中には、文部科学大臣から「指定教員養成機関」として認可されているところがあります。これは、大学や短大だけでは教員の数が足りない場合に限って、専門学校でも教員免許の取得が認められる制度です。

 

認可を受けた専門学校では、幼稚園教諭・小学校教諭・養護教諭・栄養教諭など、特定の免許に対応した教育課程が設置されています。必要な単位を修得し、決められた修業年限を満たすことで、二種免許状の取得が可能です。

 

専門学校というと「実務重視」のイメージがありますが、こうした課程は大学の指導や承認を受けて運営されているため、一定の教育水準もしっかり保たれています。

 

教育課程・カリキュラムの特徴と実習内容

専門学校の教員養成課程では、即戦力としての教育力を身につけるために、実践的な学びが重視されています。

 

文部科学省の指定を受けた専門学校では、教職に必要な理論だけでなく、模擬授業や現場を想定した実習など、実践科目が数多くカリキュラムに組み込まれています。なかでも「教育実習」「模擬授業」「指導案作成」といった授業は、教壇に立つうえで欠かせない基礎力と対応力を養う重要なプログラムです。

 

教育系大学との連携による学位取得支援

近年は、専門学校と通信制大学が連携することで、「併修制度」や「ダブルスクール」といった新しい学びのスタイルも広がっています。例えば、人間総合科学大学の通信課程と提携している専門学校では、実践的なスキルを身につけながら、学士号の取得も目指せる仕組みが整っています。

 

 

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大学vs専門学校|教員免許を取得する際の違いとは?

教員免許の取得を目指す際、大学と専門学校では学びのスタイルや取得可能な免許、サポート体制にさまざまな違いがあります。ここでは両者の主な違いをわかりやすく解説します。

 

学びのスタイルと指導体制の違い

教員免許の取得を目指す際、大学と専門学校では学び方や指導体制に明確な違いがあります。

 

大学は、教育学や教職理論などの学術的な分野を中心に、自分で履修計画を立てて進めていくスタイルです。多くの授業は講義形式で、自主的に学びを深めたい人にとっては、理論をじっくり掘り下げることができる環境といえるでしょう。

 

一方、専門学校では、少人数制のクラス編成や、教壇に立つことを想定した実践的なカリキュラムが特徴です。模擬授業や現場実習が早い段階から導入されており、教員経験者による丁寧なサポートも受けられます。

 

取得可能な免許の種類と校種の違い

教員免許には、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校など、勤務する校種によって取得できる種類が異なります。大学では、各校種に加えて、養護教諭や栄養教諭にも対応しており、一種免許状や専修免許状の取得が可能です。特に中学校や高校の教員を目指す場合は、「中学校英語」「高等学校数学」など教科別に免許が分かれているため、希望する教科に応じた履修が必要になります。

 

一方、専門学校では、文部科学大臣の指定を受けた「教員養成機関」に限り、幼稚園・小学校・養護教諭・栄養教諭などの二種免許状を取得できます。ただし、中学・高校の免許は対象外となるケースが多く、志望校種によっては進学先の選び方に注意が必要です。

 

学費・通学期間・サポート体制の比較

教員免許の取得を目指すうえで、大学と専門学校では学費や在学期間、サポート内容にいくつかの違いがあります。

 

大学の場合は、卒業までに4年かかるのが一般的で、学費総額は国立大学でも約250万~300万円、私立大学では400万円を超えるケースも少なくありません。一方、専門学校は2~3年で卒業できることが多く、学費も200万~300万円程度に抑えられる傾向があります。

 

また、サポート体制にも違いが見られます。大学では学生の自主性が求められる反面、専門学校では少人数制による個別サポートが充実。教員採用試験に向けた対策講座や模擬面接など、現場を見据えた支援も手厚く用意されています。

 

 

社会人や高校生が専門学校を選ぶメリット

社会人としてキャリアを再構築したい方や、高校卒業後すぐに現場で活躍したいと考える方にとって、専門学校は短期間でに教員免許取得を目指せる有力な選択肢です。ここでは、社会人や高校生が専門学校を選ぶメリットを紹介します。

 

社会人でも通いやすいカリキュラム設計

社会人でも学びやすいカリキュラムが整っている専門学校は、再スタートを切りたい方にとっておすすめの選択肢です。

 

また、再進学支援制度や社会人向け奨学金の導入により、経済的な不安を軽減しながら学べる点も安心材料といえるでしょう。さらに、少人数制クラスや現場経験の豊富な講師による指導が受けられるため、実践的なスキルを短期間で修得できます。資格対策や就職支援も手厚く、働きながらでも着実にキャリアアップを目指せる体制が整っているのが特長です。

 

資格取得に特化した短期集中型の学び

「なるべく早く教員免許を取得したい」「短期間で資格取得だけを目指したい」そんな声に応えるのが、専門学校で導入されている短期集中型のカリキュラムです。

 

専門学校では、小学校教諭二種免許を目指す場合、必要な基礎科目や教育実習を最短約2年で修了できる仕組みが整っています。

 

授業内容は資格取得に直結する実践的な内容が中心で、模擬授業や指導案の作成演習など、早期から現場を想定したスキルが身につくよう工夫されています。特に目的意識が明確な社会人や高校生にとっては、無駄を省いた集中型の学びが魅力といえるでしょう。

 

就職サポートや教育現場とのつながり

専門学校では、担任の先生を中心に、学生一人ひとりの目標に合った就職支援を行っています。

 

履歴書の添削や模擬面接、個別の進路相談など、就職活動を幅広くバックアップしてくれる体制が整っているので、「就職が不安…」という方も安心して通いやすいのが魅力です。

 

また、学校によっては教育委員会や地域の学校法人、就業支援機関とのネットワークを活かして、実習先や連携校を通じた採用につながるケースもあります。

 

 

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教員免許取得後に目指せる臨任・非常勤としての働き方

教員免許を取得したあとは、すぐに正規教員として採用されるとは限りません。多くの人が、まずは臨時的任用教員(臨任)や非常勤講師として現場経験を積みながら、将来のキャリアに向けたステップを踏んでいます。ここでは、それぞれの働き方の特徴や待遇、経験を通じて広がる可能性について解説します。

 

正規採用前のステップとしての臨時任用教員

教員免許を取得したあと、いきなり正規採用ではなく、その前に「臨時的任用教員(通称:臨任)」として現場を経験するルートがあります。常勤講師として、産休・育休・病休などで先生が不在になった公立学校に代替で入る形が多く、授業だけでなく担任や校務にも関わるなど、正規教員とほぼ同じ仕事をこなします。

 

給与や勤務形態もほぼ正規教員に準じているため、教育の現場をしっかり体験できる点が大きな魅力。学校によっては1年の任期制が基本になるので、長期的な見通しは必要ですが、その分いろいろな校種や地域を経験でき、自分に合った環境や指導スタイルを探るチャンスにもなります。

 

実際に教壇に立つことで、授業やグループ対応、緊急対応など、現場でしか得られないスキルが身につくのも臨任ならではです。最近では、この臨任での勤務経験を正規採用の選考で評価する自治体も増えてきています。

 

非常勤講師としての働き方と待遇

非常勤講師は、週あたりの授業コマ数を基準に働くスタイルで、授業に集中できる点が大きな特長です。担任業務や部活動の指導、校務分掌といった業務は基本的に任されないため、時間的なゆとりがあり、他の仕事と両立しやすいのも魅力といえるでしょう。

 

報酬は公立校の場合、時給による報酬で2,000〜3,000円程度が目安。自治体や経験によって幅があります。私立校では月額制や賞与があるケースもありますが、年収は全体的に300万円前後にとどまることが多く、昇給や手当がつかないケースも少なくありません。

 

例えば横浜市の非常勤講師では時給2600円程度の報酬です。

参照)https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/kyoiku/bosyusaiyou/hijokin/other.html

 

現場経験を積むことで得られる将来の可能性

臨時的任用教員や非常勤講師としての勤務経験は、教員としてのステップアップを目指すうえで、大きなアドバンテージとなります。

 

実際、多くの自治体では、こうした現場経験を教員採用試験での加点対象としており、教育現場での実践力が高く評価されています。また、勤務校での信頼関係や評価が次の採用につながるケースもあり、校長や教育委員会から推薦を受ける例も珍しくありません。

 

さらに、複数の学校での勤務を通じて、異なる教育環境への理解や柔軟な指導対応力が身につく点も魅力です。自身の適性や教え方のスタイルを見極める良い機会にもなり、今後のキャリア形成に役立つ経験が積めます。

 

 

まとめ|自身の状況にあわせて大学か専門学校を選択しよう

教員免許を取得するためのルートは、大学や専門学校、通信制大学などさまざまです。最後に、自分にあった進路の選び方などを解説します。

 

自分に合った進路を選ぶために必要な視点

教員免許の取得を目指すなら、「学び方」「通学スタイル」「取得できる免許の種類」など、進路選びの軸を明確にしておくことが大切です。

 

例えば大学の場合、教育理論や教職課程を体系的に学びながら、4年間かけて一種免許や専修免許の取得を目指すのが一般的です。一方、文部科学省から指定を受けた専門学校では、2〜3年という短期間で二種免許の取得に必要な単位を修得し、模擬授業や実習を通して現場で活かせる実践力を養うスタイルが中心になります。

 

将来の働き方をイメージして進路選択をしよう

将来、自分がどの校種で、どの地域で教えたいかをイメージすることは、進路選びのうえで非常に大切なポイントです。

 

例えば、大学で中学や高校の一種免許・専修免許を目指す場合、教育理論や教科指導などを体系的に学びながら、都市部・地方を問わず幅広く活躍できる土台が整えられます。一方、専門学校や短期大学で小学校教諭や養護教諭などの二種免許を目指す場合は、少人数制の環境で実践的な授業を重ね、短期間で現場力を高めやすいのが特徴です。

 

特に、地元で働きたい方や、転職で教員を考えている方にとっては、専門学校の充実した実習や就職支援のサポートが心強い味方になるでしょう。

 

教員免許を取得するなら横浜高専へ!

横浜高等教育専門学校は、小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭などの二種免許状を、2年間で取得できる数少ない指定教員養成機関です。文部科学大臣の指定を受けているため、必要な単位の修得に加え、4週間の教育実習および7日間以上の介護等体験を在学中に終えることで、確実に免許を取得できます。

 

在籍する学生は、高校卒業後すぐの若者から社会人経験者まで多様で、幅広い背景を持つ仲間と共に学べる環境が整っています。教員には教育現場の経験者や元校長・元副校長が多く、模擬授業や指導案作成、面接対策といった実践型の指導が充実しています。教員採用試験に向けた支援体制も万全です。

 

進学・就職情報サイトでも、「2年間で教員資格と保育士資格の両方を取得できる実践重視の学校」として高い評価を得ています。短期間での資格取得を目指す方や、できるだけ早く現場に立ちたい方にとって、横浜高専は非常に有力な選択肢となるでしょう。

 

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