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子どもと関わる仕事をしたいと思ったときに、まず候補に挙がるのが保育士だと思います。保育士として働くには保育士資格が必要であり、誰でも簡単に取得できるものではありません。保育士資格を取得するための国家試験に合格したり、保育士養成校に入学したりする必要があるので、自分の現在の立場や環境によって、保育士資格を取得するための難易度はそれぞれ異なります。
この記事では、社会人や高校生が一から保育士資格を取得するために必要な保育士試験情報や専門学校・短期大学・大学の保育士養成校の情報を紹介し、保育士資格取得までの難易度をお伝えします。
目次
保育士資格は、児童福祉法に基づいて定められた国家資格です。この資格を持つことで、子どものプロとして保育所(保育園)や児童福祉施設で働くことができます。保育士資格は子どもと関わる資格として教育分野の資格と思われがちですが、保育については「福祉」の領域となり、一般的に保育士は福祉職として認知されています。そのため保育士は子どもを保育所などで預かって一緒に遊ぶだけではなく、子どもの健全な成長と発達を支援するために、子どもに関する発達、心理、食育、環境など様々なことを学ぶ必要があります。
<保育士資格の主な特徴>
保育士資格を取得すると保育士として全国の保育施設で0~18歳までの子どもと関わる仕事ができます。
<保育士資格の取得方法>
保育士資格を取得するには、主に2つの方法があります。
指定保育士養成校に入学した場合は国家試験なしで保育士資格を取得することができます。
保育士試験は、毎年2回実施される国家試験です。試験は1次試験(筆記試験)と2次試験(実技試験)に分かれており、この両方に合格することで、保育士資格を取得できます。例年4月と10月に一次試験が行われ、その2か月後に2次試験が行われます。
筆記試験の科目は下記の9科目です。
各科目100点満点で、それぞれ6割以上の得点を取ることで一次試験を通過することができます。
2次試験については下記の内容から2分野の実技試験が行われます。
試験合格後に都道府県知事に保育士登録手続きをすると保育所で保育士として働くことができるようになります。
保育士試験の合格率は20~30%です。20~30%の合格率と考えるとかなり難易度が高い試験と言えます。合格率が低い理由としては一次試験で全科目60%以上に加えて、二次試験の実技試験の2科目合格が、独学で勉強している人には高い壁となっているようです。
<過去3年の保育士資格試験の合格率>
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
令和2年度 | 44914人 | 10890人 | 24.2% |
令和3年度 | 83175人 | 16600人 | 20.0% |
令和4年度 | 79378人 | 23758人 | 29.9% |
保育士試験の受験資格において「4年制大学に2年以上在学し、かつ62単位以上修得済」を満たせば年齢制限はありません。そのため60代70代になってもチャレンジすることができます。ただし、現役高校生が保育士資格を取得しようとする場合、養成校(専門学校・短期大学・大学)へ入学を検討することが一般的であるため、保育士試験受験者の大半が社会人層と予想されます。合格率から社会人にとって仕事と独学の勉強を両立させることは難しく、それ相応の試験対策が必要となります。
保育士養成校(専門学校・短期大学・大学)で必要な単位を取得すると、国家試験を受けずに保育士資格を得ることができます。
養成校での資格取得は、保育士試験を受験せず、確実に取得できるため、養成校に入学できれば、取得難易度は低いです。ただし、専門学校や短期大学では2年、大学で4年の修学期間が必要となり、学費などの経済的負担も考慮する必要があります。
しかし、養成校に入学することで保育について基礎から体系的に学べ、対面で授業を受講したり、保育現場で実習等も経験できたりするため実践的なスキルを身に付けられる環境があります。また、横浜高等教育専門学校のような専門学校では、社会人入学者も多数いるため、幅広い年齢層の学生と学び合いながらモチベーションを保って資格取得まで行くことができます。
<養成校(専門学校・短期大学・大学)の特徴>
・体系的に学べるため、知識や技術が身につきやすい
・実習を通じて実践的なスキルを修得できる
・学習環境が整っており、仲間と切磋琢磨できる
・卒業と同時に試験なしで資格取得が可能
養成校選びのポイントは以下の通りです。
養成校選びは、進学で何を重視したいかにより大きく変わります。例えば、現在社会人で経済的負担が少ないかつ短期間で取得したいのであれば、2年で学べる専門学校が向いています。横浜高等教育専門学校では、社会人経験ある人が入学する場合の学費の減免措置なども2025年度から予定しているので、学費を抑えて保育士資格を取得したい方は一度検討してみてください。
また、保育実習先も自分で探したり、学校が紹介してくれたりなど学校ごとに制度が異なるのでぜひチェックしてください。
養成校選びはこれらの点を総合的に検討し、自分に合った養成校を選ぶことが重要です。もっと学校の良さを知りたい場合はオープンキャンパスや個別相談にも参加してみると良いです。
養成校に進学して保育士資格を取得する場合、保育士試験で取得するよりも多く費用がかかります。専門学校、短期大学、大学でそれぞれ比較すると下記のようになります。
<学校別保育士資格取得までの費用>
修業年数 | 入学金 | 年間授業料等 | 併修費 | 卒業までの合計 | |
横浜高等教育専門学校 | 2年 | 32万円 | 101万円 | 0円 | 234万円 |
その他専門学校 | 2年 | 10~35万円 | 100~108万円 | 30~35万円 | 260~280万円 |
短期大学 | 2年 | 10~35万円 | 100~110万円 | 0円 | 235~260万円 |
大学 | 4年 | 20~30万円 | 110~135万円 | 0円 | 480~550万円 |
保育の養成校では幼稚園教諭免許も同時取得することが一般的ですが、専門学校の多くは、幼稚園教諭免許を取得するために「併修」という制度を利用して短期大学等の単位履修をしなければなりません。そこで多く費用がかかってしまいます。ただ「併修」を不要とする専門学校もあり、横浜高等教育専門学校はそのうちの一校です。横浜高等教育専門学校では併修費用が不要であるため、他の専門学校よりも経済的負担を軽くして資格を取得することができます。
また、大学進学すると4年間かかるので、その分学費負担は大きくなります。どの養成校を選択するとしても奨学金制度や学費減免制度があるかチェックすることで経済的負担を軽減することができます。
養成校に進学した場合、資格に必要な単位を取得することができれば、保育士試験なしで保育士資格を取得できるため、退学等しなければ、ほぼ100%資格を取得することができます。ただし、大学や短期大学の場合、卒業要件を満たしているが、保育士資格取得の単位条件を満たせていないと資格取得できず卒業する場合もあります。
横浜高等教育専門学校では、卒業要件として保育士資格を取得することが含まれているため、卒業生は100%資格を取得しています。このように卒業要件として資格取得が含まれている養成校に入学すると保育士資格の取得率100%となります。
取得までの期間は、養成校卒業までの期間と等しいので専門学校・短期大学では2年(学校によっては3年)、大学では4年となります。
社会人が保育士を目指す場合、主に以下の方法があります。
【保育士試験を受験する】
難易度:高
仕事と両立しながらの勉強は大変ですが、計画的に準備を進めれば合格は十分に可能です。しかし逆に上手く学習が進まないといつまで経っても取得できない場合があります。
<メリット>
・仕事を続けながら資格取得を目指せる
・比較的短期間で資格取得の可能性がある
・自分のペースで学習を進められる
<デメリット>
【養成校に通う】
難易度:中
学習環境は整っていますが、経済的負担が大きくなり、生活の大きな変化に適応する必要があります。ただし、養成校に入学すれば保育士資格取得はかなり容易になります。
<メリット>
・保育を体系的に学べる
・実習を通じて実践力が身につく
・モチベーションが保ちやすい
<デメリット>
・仕事を辞める必要がある場合が多い
・経済的負担が大きい
・養成校が近くにない可能性がある
高校生が保育士を目指す場合、主に以下の方法があります。
【保育系の専門学校や短大、大学に進学する】
難易度:中
学習環境が整っているため、真面目に取り組めば資格取得は十分に可能です。高校側が専門学校や大学から指定校推薦等をもらえていれば、入学も比較的容易にすることができます。
<メリット>
・保育を体系的に学べる
・実習を通じて実践力が身につく
・同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
<デメリット>
・入学試験に合格する必要がある
・学費等の経済的負担がある
【高校卒業後に保育士試験を受験する】
難易度:高
体系的な学習経験がないため、独学での合格は容易ではありません。また保育士試験の受験条件に「4年制大学に2年以上在学し、かつ62単位以上修得済」が含まれているため、何かしらの形で一度進学する必要があります。
高校生の場合は、進学して養成校で学ぶ方が、将来のキャリアを考えても有利な選択肢となります。
<メリット>
・経済的負担が比較的少ない
・早期の資格取得が可能
<デメリット>
・独学での勉強が中心となる
・実践的なスキルを身につけるのが難しい
・高校卒業だけでは保育士試験の受験条件を満たせない
<費用>
・受験料:約1万2700円/回
・参考書・問題集:約5000円〜2万円
・通信講座や対策講座(任意):約5万円〜10万円
難易度:高
独学での勉強が中心となるため、強い意志と計画的な学習が必要です。合格率が20~30%であることからも、決して簡単ではないことがわかります。しかし参考書や通信講座を利用して自分のペースで勉強できることや、保育士資格取得までの費用負担がかなり少ないので、経済的負担を軽減しつつ自分の意思で頑張れるという方は検討する価値があると思います。
<費用>
・専門学校(2年制):約230万円〜280万円
・短期大学(2年制):約230万円〜260万円
・大学:約480万円〜550万円
難易度:中
保育に関する体系的な学習環境、実習を通した実践的な学びをしやすいことが魅力です。また就職サポートも受けることができるので学習・資格取得・就職の全てが整っています。もちろん、単位取得をしっかりすることでほぼ100%保育士資格を取得することができます。ただし、2年から4年の修学期間と相応の費用が必要となり、時間とお金にある程度の余裕が求められます。お金に関しては、養成校や自治体など様々なところで奨学金制度などを行っているので調べてみると良いです。横浜高等教育専門学校でも、社会人の方や特定資格・免許保有者に減免措置を行う制度があります。
社会人・高校生ともに保育士資格を取得したい場合は、養成校に進学することが確実な資格取得の方法です。社会人の方は再進学することに不安を感じる方もいると思いますが、横浜高等教育専門学校のような専門学校には、社会人も毎年多数入学してきます。興味ある養成校があれば、一度オープンキャンパスに参加してみると良いしょう。
以上、【保育士になるには】保育士資格を取得する方法と難易度について紹介しました。保育士資格の取得は決して簡単ではありませんが、強い意志と適切な準備があれば十分に達成可能な目標です。自分の状況や目標、経済的な条件などを考慮し、最適な方法を選択することが保育士への近道です。
養成校ルートは、保育の体系的な学習と実践的なスキルの習得が可能であり、確実に資格を取得できる利点があります。一方で、試験ルートは経済的負担が少なく、柔軟なスケジュールで学習できるメリットがあります。
どちらのルートを選択するにせよ、保育に対する熱意と子どもたちの成長を支えたいという思いを大切にしながら、着実に準備を進めていくことが大切です。保育士という専門職は、子どもたちの未来を形作る重要な役割を担っています。資格取得は大変かもしれませんが、その先にある保育士としてのやりがいのある仕事を思い描きながら、資格取得の方法を考えてみてください。
横浜高等教育専門学校では2年間で養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。オープンキャンパスでは学校説明会・学科別説明会・キャンパスツアー・体験入学などのイベントを実施しています。また全てのイベントで学校説明や入試説明があるので、どれに参加しても安心です。保育や教育の仕事をしたいと考えている人はぜひご参加ください。ホームページには学生インタビューも掲載しているのでぜひ参考にしてください。また、養護教諭や小学校教諭、保育士・幼稚園教諭について詳しく知りたい方は、ぜひヨコセンのホームページをご覧ください。
【横浜高等教育専門学校のオープンキャンパスに参加してみよう】
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