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2023年5月22日
【保育士・幼稚園教諭になるには】男性が保育士・幼稚園教諭になる方法と取り巻く環境

最終更新日2023年6月13日

保育士・幼稚園教諭は女性の割合が多い職種ですが、保育士・幼稚園教諭を目指したいという男性も増えています。横浜高等教育専門学校(ヨコセン)が行っているオープンキャンパスや高校の進路ガイダンスでも男子高校生が保育士・幼稚園教諭を目指し、進学先として保育の資格が取得できる専門学校・短大を・大学を検討しています。今回は男性が保育士・幼稚園教諭になるための進路や労働環境等について紹介していきます。

 

【保育士・幼稚園教諭になるには】男性が保育士・幼稚園教諭になる方法と取り巻く環境

 

<<目次>>

  1. 男性が保育士・幼稚園教諭になるための方法
    1. 保育士資格と幼稚園教諭免許状の概要
    2. 資格・免許状を取得するめに選ぶべき進学先は
    3. 男性保育士・幼稚園教諭の就職状況
  1. 男性の保育士・幼稚園教諭を取り巻く環境
    1. 保育現場で男性はどのくらい働いているのか・職場環境は?
    2. 男性の保育士・幼稚園教諭の給与は?
    3. ヨコセンの保育課程教員(男性)からのメッセージ

 

 

1、男性が保育士・幼稚園教諭になるための方法

 

1-1<保育士資格・幼稚園教諭免許状の概要>

男性が保育士・幼稚園教諭として働くには、施設に応じた資格が必要で、保育園やその他の児童福祉施設では保育士資格、幼稚園では幼稚園教諭免許状を所持していなければなりません。保育士、幼稚園教諭免許状は一般的に専門学校・短大・大学で決められた履修と実習を経ることで、養成校卒業時に資格・免許を取得することができます。

 

また、保育士資格の場合は保育士試験、幼稚園教諭免許状の場合は、幼稚園教員資格認定試験に合格することで養成校を卒業せずとも取得する方法もあります。

 

1-2<資格・免許状を取得するために選ぶべき進学先は?>

保育士・幼稚園教諭の養成課程のある大学・短期大学・専門学校に進学することで資格・免許状を取得することができます。ただし、専門学校へ進学する場合は、「指定校」と「併修校」※の違いに注意して「指定校」を選ぶのが資格を取得する上ではベターです。また保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を所持することで、知識の幅が広がったり、就職の幅が増えたりするのでなるべく両方取得することを目指してください。

 

【指定校と併修校の違い】

※指定校・・・厚生労働省と文部科学省両方の認可を受けている学校→専門学校のみの履修で保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得できる。

※併修校・・・厚生労働省のみ認可を受けている学校→専門学校で保育士資格取得できるが、幼稚園教諭免許状の取得には短期大学等の履修も追加で必要になる。

 

この違いは、各学校のHP、パンフレットや募集要項を見るとわかりますが、保育士資格が取得できる学校は「厚生労働省(厚生労働大臣) 指定」、幼稚園教諭免許状が取得できる学校は、「文部科学省(文部科学大臣) 指定」と記載があります。この2つの記載がある学校は「指定校」と呼ばれ、卒業することで保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を得ることができます。厚生労働省のみの指定の場合は、その専門学校では保育士資格しか取得できず、幼稚園教諭免許状は短期大学等の履修が必要になる「併修校」になります。

 

横浜高等教育専門学校は「指定校」になりますが、本校の所在地である神奈川県には男子学生を受け入れる保育分野の専門学校は「併修校」がほとんどとなっています。横浜高等教育専門学校も保育課程は令和5年度までは女性のみ募集であり、保育希望の男性が入学できずにいましたが、令和6年度(令和5年度より募集開始)より保育課程が男女共学になるので神奈川県の中で唯一の「指定校」となります。

 

横浜高等教育専門学校のような保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を取得できる「指定校」は全国に26校あり、北は北海道から南は福岡まであります。ぜひ下記からお近くの学校を探してみてください。

>>幼稚園教諭・保育士になろう!全国幼稚園教員養成機関連合会

 

 

1-3<男性保育士・幼稚園教諭の就職状況>

令和2年の厚生労働省の保育士登録者数等によると男性保育士は全体の約5%となっています。また幼稚園教諭の男性割合は令和3年の学校基本調査結果から全体の6.6%となっており、保育士・幼稚園教諭ともに男性職員の割合は低い状況です。

 

統計の数値としては上記のようになりますが、保育園・幼稚園の実情としては、複数名男性がいる園もあれば、0人のところもあります。そのため、実際に男性保育士・幼稚園教諭として就職するとその職場には男性が10~20%(自分を含めて)いると考えられます。

 

また男性保育士・幼稚園教諭が歓迎される要因として長期の勤続を期待できるということが考えられます。一般的に勤続年数は2022年の調査では男性13.7年、女性9.8年※であり、男性の方が長く園に貢献してくれると採用する園側も期待しています。反対に女児の排泄・着替えを男性職員に関わってほしくないという保護者も存在するため保護者への配慮という点から男性を採用していない園もあります。

 

しかしながら、保育園や幼稚園から男性職員の求人は毎年のようにあり、需要はあります。横浜高等教育専門学校の幼稚園教諭免許状を取得した学生も毎年幼稚園に就職していますし、本学園の系列幼稚園にも就職しているが卒業生がいます。実際に厚生労働省の「保育士の現状と主な取り組み」によると保育士全体の数は右肩上がりに増加しており、男性でも保育士になりたいとう人は増加していると考えられます。

 

引用元)厚生労働省「保育士の現状と主な取り組み」

参考)独立行政法人労働政策研究・研修機構

参考)保育士登録者数等

参考)令和3年度学校基本調査

 

 

 

 

2、男性保育士・幼稚園教諭を取り巻く環境

 

2-1<保育現場で男性はどのくらい働いているのか・職場環境は?>

1-3<男性保育士・幼稚園教諭の就職状況>で紹介した通り、男性保育士は全体の約5%、男性幼稚園教諭は全体の6.6%となっています。数は多くはいませんが、男性の保育士・幼稚園教諭には以下のような需要があります。

  • ●防犯上の安心感がある
  • ●体力があり力作業で活躍する
  • ●男性保護者の相談相手になれる
  • ●女性職員とは違うアクティブな遊びができる

 

【防犯上の安心感がある】

男性職員がいることで、防犯面での効果を期待できます。乳児や幼児への事件も増える中、やはり女性と子どもだけの保育園・幼稚園というのは何かあったときに体格や力の面で対処しきれないこともあるかもしれません。犯罪行為をする人は、心理的に自分より弱いと感じるところへ攻撃を仕掛ける可能性が高いので、男性職員がいるだけで心理面での抑制になりますし、実際に何かあっても体格、力の面で引けを取りません。もちろん事件・事故は起こらないことが一番ですが、男性の保育士・幼稚園教諭がいるだけで園全体の安心感が増します。

 

【体力があり力作業で活躍する】

体力や力の面では、一般的に男性の方が女性よりも優れていることが多いため、行事の準備や大きな家具移動を伴う環境整備などの際に活躍することができます。また、保育の中では子どもを抱っこしたり、散歩車を押したりと力仕事もたくさんあります。女性職員が複数人でないとできないことを一人の男性職員ができてしまうこともあるので、体力や力面でも需要があります。

 

【男性保護者の相談相手になれる】

働き方の多様化に伴い、子どもの送迎は男性保護者でも普通に行っています。その際に、男性保護者から子育てや家庭でのことなどで相談を受けることもあると思います。やはり子育てをする中で、同姓でないと話しづらいこと、男性と女性の感じ方や考え方の違いから生じること問題などもあるので、そういった際に同姓の保育士・幼稚園教諭がいるというのは男性保護者からすると安心する要素になります。

 

【女性職員とは違うアクティブな遊びをできる】

子どもは年齢が上がるにつれて、どんどん動きが活発になっていきます。年長になるとボールを使った遊びや鬼ごっこなどでも運動量が上がってきて女性職員ではついていくのも一苦労です。そんなときに男性保育士・幼稚園教諭がいることで子どもがより思いっ切り楽しく遊べたりルールや道具を追加して遊びの幅を広げたりすることができます。

 

 

2-2<男性保育士・幼稚園教諭の給与は?>

厚生労働省の「保育士の現状と主な取り組み」によると令和元年の男性保育士の年収は389.2万円とないっています。女性が年収362.1万円なので同じ職種でも男性の方が少し高くなっています。保育士業界では、平成25年が底辺でそこから処遇改善加算を行った結果、毎年給与は増加しています。

※令和4年賃金構造基本統計調査では、男女の平均年収は391万円となっています。

幼稚園教諭の給与は令和4年賃金構造基本統計調査では、男女平均で年収399万円となっており、保育士との差はほぼありません。

各園によっても給与形態は異なるので、就職の際にその点を重視して探せば給与が良い園も見つかるかもしれません。

 

引用元)厚生労働省「保育士の現状と主な取り組み」

参考)令和4年賃金構造基本統計調査

 

 

2-3<ヨコセンの保育課程教員(男性)からのメッセージ>

 
【「子どもが好きだ」という強い気持ちがあなたの未来を切り開きます】

この20年、社会全体で保育士への期待が高まり、女性だけでなく男性保育士への需要も高まってきています。1999年には児童福祉法の改正で「保母」から「保育士」に名称が変更され、2003年には保育士の資格は、国家資格として定められるように変わりました。とは言えそれは20年近く前の話しであり、現実的にはなかなか進められていないことも事実です。実際は、全国的に見ても男性保育士はほんの一握りですし、まだまだ「女性の仕事」というイメージが強く持たれています。またそれは、保育園だけの話しではなく、同じ年代の子ども達が通う幼稚園でも同様のことが言えると思います。

 

しかしそれだけ、男性保育士・幼稚園教諭は、未開拓な職種であり、これからの期待が高い役割だということです。児童虐待・待機児童の増加や、少子化など子どもに関する問題が増えている現代社会で、保育の需要・期待は今後さらに高まっていくことでしょう。そして、男性保育者に求められる役割も、より一層高まってくると考えています。実際の保育現場は辛いことも苦労することもたくさんあり、生半可な気持ちで続けていくことはできませんが、「子どもが好きだ!」「保育者になるんだ!」という強い気持ちがあれば、男性にもなれるし、むしろ求められる役割です。そしてその役割を最高のパフォーマンスでこなすためには、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得しておくことが必要で、それが自身の力となり社会に求められる一つの指針になると思います。

 

横浜高等教育専門学校では令和6年度(令和5年度募集開始)より保育課程を男女共学として男性保育士・幼稚園教諭を多くの保育現場に送り出すようになります。これから福祉・教育の面から子どもの未来を切り開いていく“男性保育者”を目指して、横浜高等教育専門学校で一緒に学んでみませんか?

 

 

 

 

以上、【保育士・幼稚園教諭になるには】男性が保育士・幼稚園教諭になる方法と取り巻く環境について解説してきました。まだまだ男性保育士・幼稚園教諭は数が少ないので就職することへの不安や周囲からの心配の声もあるかと思いますが、男性でしかできない仕事や活躍できる場面は多くあります。子どもの成長に関わりたいと考えている高校生や社会人の方はぜひ保育士・幼稚園教諭を目指しましょう。

令和6年度より横浜高等教育専門学校の保育課程は女性のみの募集から男女共学へと変わります。今後ますます保育業界に男性の需要があると判断し、男性の保育士・幼稚園教諭が保育現場で活躍することを目指しています。

これにより横浜高等教育専門学校は、厚生労働省・文部科学省 指定認可を受けた専門学校として2年間の履修で保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を確実に取得できる神奈川県唯一の学校となります。2年間で保育士・幼稚園教諭になりたいと考えている方は、ぜひ本校の資料請求やオープンキャンパス参加をご検討ください。

横浜高等教育専門学校は2年間で小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。高校生・社会人経験者の学生が2年間、一生懸命勉強して、多くの卒業生が神奈川や東京、全国各地の保育園・幼稚園・認定こども園などの保育現場で活躍しています。ヨコセンのホームページには卒業生に仕事のやりがいについて聞いたり、学生時代の思い出をインタビューしたりした卒業生インタビューも多数掲載しているので、学校の先生、保育士に興味ある方は参考にしてください。また、保育士・幼稚園教諭について詳しく知りたい方は、ヨコセンのホームページをご覧ください。受験前や入学前に直接学生と話して、学校の雰囲気を感じたい方には、学校説明会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。ぜひお越しください。

 

 

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