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最終更新日:2023年5月10日
保育の仕事に就きたいと考える多く人が幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を取得しようと考えています。幼稚園教諭と保育士は一般的に考えれば似たような仕事で、免許・資格の取得についても専門学校、短大、大学に進学すれば同時に取得できる学校がほとんどです。その中で実践的なスキルが身に付くことが魅力の保育系の専門学校では、保育士資格と幼稚園教諭免許状を専門学校のみの履修で取れる取得できる「指定校」と専門学校で保育士資格のための履修、幼稚園教諭免許状のための履修は短大等のダブルスクールを利用して取得する「併修校」があります。今回は保育系専門学校の併修制度(併修の有無)について、指定校と併修校のメリット・デメリットを紹介します。
目次
併修制度について理解するには、まず幼稚園教諭免許と保育士資格が異なるものであることを知る必要があります。幼稚園教諭免許と保育士資格は、子どもと接する幼稚園教諭、保育士に就くために必要な資格です。この2つは同じような資格でも省庁の管轄が異なり、幼稚園教諭免許状は文部科学省、保育士資格は厚生労働省となります。これは幼稚園が教育機関であり保育園(保育所)が福祉施設であるためです。まず、幼稚園教諭免許状は教育、保育士資格は福祉のカリキュラムを履修しないと取得できないことを覚えておきましょう。
併修制度とは幼稚園教諭免許状を取得するために、その専門学校のカリキュラムだけでは取得できないので、短大等の通信教育(ダブルスクール)を利用して、専門学校では補えない幼稚園教諭免許状に必要な単位を取得し、専門学校の卒業と同時に幼稚園教諭免許状を取得する制度です。
上記で紹介した通り、幼稚園教諭免許状は文部科学省、保育士資格は厚生労働省の管轄となります。そのため、2つの資格・免許を専門学校で取得するには文部科学省と厚生労働省の2か所から認可を受けていなければなりません。しかし、保育系専門学校の多くが厚生労働省のみの認可で、文部科学省の認可を受けていない状況です。そのため、文部科学省の認可を受けていない専門学校は、短期大学の通信教育等を通して幼稚園教諭免許状を取得できる併修制度を取っています。
保育系の専門学校には、この併修制度を利用して2年もしくは3年で幼稚園教諭免許状と保育士資格を取得する併修校(厚生労働省のみの認可)と併修制度を使わなくても専門学校のみの履修で幼稚園教諭免許状と保育士資格を取得できる指定校(厚生労働省と文部科学省の両方認可)の2種類があります。
神奈川の中にも保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得できる専門学校はたくさんあるのですが、この併修制度を利用しない指定校は横浜高等教育専門学校(ヨコセン)を含めて2校しかありません。ヨコセンのように併修制度なしで幼稚園教諭免許状と保育士資格が取得できる学校は珍しいので保育系の専門学校への進学を考える際は、学校選びの検討材料にしてみてください。
特に男性の方は、神奈川県の指定校で学べる専門学校は横浜高等教育専門学校のみとなるので、保育士資格と幼稚園教諭免許状を両方取得したい方は、ぜひ一度資料請求してみてください。
<神奈川県の指定校と併修校の比較表>
文部科学省の認可 | 厚生労働省の認可 | 男性の募集 | |
指定校 | ○ | ○ | ○(横浜高等教育専門学校のみ) |
併修校 | × | ○ | ○ |
指定校と併修校の見分け方は、下記の2つのポイントを抑えるとだいたい把握できます。
まず、学校名の周辺に「文部科学省指定」や「文部科学大臣認可」などがあるか確認してみます。幼稚園教諭免許状は文部科学省から出るため、併修制度なしで取得できる指定校はこの記載をしている学校が多いです。逆にない学校は併修校の可能性があります。
併修校の場合は、幼稚園教諭免許状取得のために短大等のダブルスクールが必要になるため、資格欄に※で注意書きが書かれているパターンが多いです。また「希望制」などと記載している学校もあります。指定校の場合は注意書きがない場合がほとんどです。
これは学校によって記載が異なるので100%見分ける方法ではありませんが、上記の見方でだいたい指定校か併修校か見分けることができます。ただ一番確実な方法はその学校に「幼稚園教諭免許状を取得するために併修は必要ですか?」を聞くことです。自分の行きたい学校の併修の有無が分からない場合は、一度確認しましょう。
ちなみに学校名の近くには「職業実践専門課程認定」という言葉が入っている学校も多くあります。これは併修制度の有無には関係ないので間違えないようにしましょう。
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幼稚園教諭免許を取得するための併修の有無で一番異なるのは学費です。指定校の場合は、短大等の履修をする必要がないので、入学後の学費は専門学校にかかる費用のみとなります。これが厚生労働省の認可のみである併修校の場合は、短大等の学費として専門学校の費用以外に年間20~30万円程度が必要となります(金額は学校によって様々なので一般的な目安です)。
指定校の場合は、ほとんどの学校で保育士資格と幼稚園教諭免許状の二つを取得するため、保育士資格だけ取得することもできる併修校の学科と比較すると費用がかかる感じがしますが、保育士と幼稚園教諭の両方を取得する上では指定校(併修制度なし)の方が、一般的に合計の学費は安くなるので、学費を気にする人は指定校と併修校を同一条件(保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得)で比較したときを調べると良いと思います。
併修制度を利用して幼稚園教諭免許状を取得する場合は、短大等の授業を受ける必要があります。どのように受講するかというと通信授業やスクーリングによって授業を受けるパターンが多いです。専門学校では専門学校の勉強をした後に、短大分の勉強をするので、人によっては負担に感じるかもしれません。ただ、これも学校により、その専門学校内で短大の授業を一部行ってくれるとこもあるので、自分が行きたい学校が併修校の場合はよく調べてください。
指定校の場合は、専門学校の授業のみで完結するので、幼稚園教諭免許状を取得するための授業で通信授業やスクーリングなどのプラスアルファの勉強をする必要はありません。すべて専門学校のカリキュラムに含まれているので、それをしっかりこなせば、卒業時に保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得できます。
<※注意>
併修校の場合は、専門学校のカリキュラムと短大のカリキュラムが独立しています。そのため万が一専門学校卒業までに短大のカリキュラムをしっかり履修できていないと幼稚園教諭免許状を取得できない場合もあります。このようなケースで横浜高等教育専門学校に再入学をした学生も過去に例があるので幼稚園教諭免許状を取得したい人はしっかり勉強を頑張ることをおすすめします。
ここでは指定校である横浜高等教育専門学校で幼稚園教諭免許状を取得することを例に指定校で取得することのメリット・デメリットを紹介します。
ヨコセンでは卒業要件が幼稚園教諭免許状と保育士資格を取得することとなっています。そのため、ヨコセン入学後万が一、授業の単位を落とすなどで資格取得が見込まれない場合は卒業することができず留年となります(よほどサボらない限り、今までの学生はしっかり2年で卒業しているので安心してください)。ヨコセンの保育課程卒業生=保育士資格と幼稚園教諭免許状所持者なのです。
併修校の場合は、「2、指定校と併修校を比較しよう」で紹介したように専門学校のカリキュラムをと短大のカリキュラム履修は別です。そのため、万が一の場合は幼稚園教諭免許状を取得できない、そういったパターンもあるかもしれません。
また横浜高等教育専門学校では令和6年度より「探究支援制度」がスタートしました。この制度は、横浜高等教育専門学校で実践面での学びをより深めたい学生を対象に3年目、4年目を学費負担0円で在籍できるという制度です。※1
これを利用することで保育課程の全員が保育士資格と幼稚園教諭免許状を確実に取得し、実践力をつけた保育者として現場で活躍できるようになります。
※1:在籍料約3万円がかかります。本制度の利用には事前に面談があります。2年間の履修で卒業が難しい方も利用できます。
ヨコセンの保育課程の場合は、併修制度なしのため、専門学校の学費のみで幼稚園教諭と保育士の資格を取得することができます。短大等への併修費用がかからない分、2つの資格が欲しい方には経済的です。
<神奈川県の指定校と併修校の学費>
専門学校費用 | 併修費用 | |
指定校 | 約230万円 | 0円 |
併修校 | 約200~320万円 | 約40~60万円 |
幼稚園教諭と保育士の2つの資格取得ができることは、就職の選択肢を増やすことにも繋がります。幼稚園教諭免許状では幼稚園、保育士資格では保育所と児童福祉施設、幼稚園教諭免許と保育士資格では認定こども園と2つの資格を取得することで一気に選択肢が広がります。また保育所実習や幼稚園教育実習を通してそれぞれの子どもたちとかかわることで、自分にあった職場を選択することができるので、保育士と幼稚園教諭で迷っている人にもおすすめです。
<保育士資格と幼稚園教諭免許状で就職比較>
保育所(児童福祉施設等含む) | 幼稚園 | 認定こども園 | |
保育士資格 | ○ | × | × |
幼稚園教諭免許状 | × | ○ | × |
保育士資格+幼稚園教諭免許状 | ○ | ○ | ○ |
保育士資格のみ取得したいという方には、ヨコセンのような指定校は不向きかもしれません。ヨコセンでは、必ず保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得して卒業します。そのため、保育士資格だけ取得したい場合、併修校と比べると学費と時間が必要になってしまいます。
大学生のようにゆっくり学生生活を楽しみたい。そういった人には2年間では忙しく感じるかもしれません。併修校は3年かけてゆっくり取得できる学校もあるので、学費や時間に余裕があるなら、その方が有意義かもしれません。
安易な考えで学生生活を伸ばすことはおすすめしませんが、「もっと現場経験を積んでから就職したい」、「得意分野の学びをもっと深めたい」など2年間以上学びたい方もいるのは事実です。そういった方のために横浜高等教育専門学校では「探究支援制度(仮)」を実施しています。探究支援制度(仮)は学費負担0円で3年目、4年目の在籍をして学びを深めてもらう制度です。2年間では不安という方は、探究支援制度(仮)を利用すれば自信と余裕をもって保育現場に臨むことができます。
専門学校は、その職業に就くために必要な基礎的な知識やスキルを学ぶ場です。そのため、就職先の分野はある程度絞られています。横浜高等教育専門学校の保育課程であれば、保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得するので、保育所(施設含む)、幼稚園、認定こども園が主な就職先になります。これらの求人は毎年多くきますが、逆に他の職種や業界から求人が来ることはほぼありません。
もし、「保育士や幼稚園教諭になろう」という強い気持ちをもって入学できなければ、入学できたとしても「本当はこんな勉強をしたくなかった」「イメージと違った」などとギャップを感じ、辛い2年間になる可能性があります。しかし、目的意識をしっかりもって入学できれば、保育士や幼稚園教諭になるための学びや現場経験は、就職後の大きな力になります。
専門学校を進学先として考えている人は、なぜ、その学校に入りたいのが自分に問い、目的意識をはっきりさせておくことが大切です。
横浜高等教育専門学校のような指定校は全国にあります。その指定校同士の集まりで全国幼稚園教員養成機関連合会という団体があります。ヨコセンもこれに加盟していて、加盟校はすべて指定校であり文部科学省と厚生労働省から指定を受けているため、併修制度なしで幼稚園教諭免許と保育士資格を取得することができます。全国に26校あり、北は北海道から南は福岡まであります。指定校で保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得したい方はぜひ下記から学校を探してみてください。
>>幼稚園教諭・保育士になろう!全国幼稚園教員養成機関連合会
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以上、【資格・免許】幼稚園教諭免許と保育士資格を取得するために知っておきたい併修制度について紹介しました。これから保育者を目指す人は、なるべく幼稚園教諭と保育士の資格、両方を取得することをおすすめします。今後は幼保一元化といって今まで独立していた保育園と幼稚園の教育水準を均一化していきます。その際は保育と幼児教育両方の知識をもつことが求められるので、専門学校や短大・大学など自分の進学先でしっかり学ぶことが重要です。専門学校希望の人は、指定校、併修校の特徴を理解して自分にあった学校を見つけてください。
横浜高等教育専門学校では2年間で養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。オープンキャンパスでは学校概要や入試について説明する「学校説明会」、授業を体験できる「体験入学」、保育の実技体験ができる「保育フェスタ」など様々なイベントを実施しています。また全てのイベントで在校生と話す機会を設けており、高校生3年生はもちろん、高校1、2年生もたくさん参加しています。異年齢で学びを合うことが特徴のヨコセンでは毎年社会人・大学生なども多く入学している人がいるので、保育や教育の仕事をしたいと考えている人はぜひオープンキャンパスにご参加ください。ホームページには学生インタビューも掲載しているのでぜひ参考にしてください。また、養護教諭や小学校教諭、保育士・幼稚園教諭について詳しく知りたい方は、ぜひヨコセンのホームページをご覧ください。
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