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2022年12月15日
【教員免許切り替え】養護教諭二種免許状から一種免許状への切り替え方法&切り替え時期

養護教諭免許状には二種・一種・専修の3種類があります。各免許状の取得方法は、免許状を取得する教育機関や履修した科目の単位数によって変わってきます。各免許状の中では二種免許状が一番取得しやすいのですが、横浜高等教育専門学校のオープンキャンパス参加者から「教育現場に出た後に上位の免許状である一種免許状に切り替えることはできるのか?」、「一種免許状に切り替える必要性があるのか?」といった質問をよく受けます。今回は養護教諭二種免許状を一種免許状に切り替える場合の方法やタイミングなどについて解説したいと思います。

 

【教員免許切り替え】養護教諭二種免許状から一種免許状への切り替え方法&切り替え時期

 

<<目次>>

  1. 養護教諭二種免許状は養護教諭一種免許状に切り替える必要があるのか?
  2. 二種免許状から一種免許状に切り替える方法
  3. 養護教諭一種免許状に切り替えるメリット・デメリット
  4. 二種免許状から一種免許状に切り替えるタイミングは?
  5. 横浜高等教育専門学校の養護科を卒業して免許状を取得した場合

 

 

1、養護教諭二種免許状は養護教諭一種免許状に切り替える必要があるのか?

教育職員免許法において、一種に切り替える努力義務がある

養護教諭二種免許状を所持している人は、教育職員免許法の第9条の2において、一種免許状に切り替えの努力義務があると示されています。この努力義務は、一種免許状に切り替えを強制するものではありませんが、切り替えた方が望ましいと解釈することができます。この切り替えの理由は、養護教諭二種免許状を取得するまでの過程にあります。養護教諭免許状に限らず、教員免許状は各教育機関の教職課程を履修し、各科目の単位を取得することと、各免許状に必要な基礎資格を所持することによって、教育委員会に申請することができます。

養護教諭二種免許状を取得できる教育機関の場合、専門学校もしくは短期大学となり、就学期間は2年間で大学より期間を短縮することができます。しかし、一種免許状を取得できる大学では、就学期間が4年間となり、専門学校や短期大学より多くの学習と単位数を得ることができます。教育者にとって自らが学ぶことは、子どもたちの教育をする上で非常に重要なことなので、二種免許状の取得者はこの差を埋めることが求められています。

ただ、二種免許状は、社会人経験者や大学生、教職へ意欲ある高校新卒者が教員免許状を取得できる機会となっているのも事実で、教育業界に新たな人材を送ることに大きく貢献しています。

参考) 教員免許状の種類の在り方(文部科学省)

 

 

2、二種免許状から一種免許状に切り替える方法

二種免許状から一種免許状に切り替える方法は下記の方法が考えられます。

  1. 養護教諭としての在職年数を積んで必要単位数を取得する
  2. 教職課程のある養成機関で科目履修を行う

 

養護教諭としての在職年数を積んで必要単位数を取得する

二種免許状を取得して現場で働きながら、一種免許状に切り替える方法です。二種から一種に切り替えるには、不足している単位数を補う必要があるのですが、これが現場の教員として勤務することで軽減することができます。教育職員免許法に基づくと下記のようになっています。

 

<養護教諭の切り替えに必要な単位数>

大学を卒業していない場合

在職年数 3年 4年 5年
単位数 20 15 10

 

大学を卒業している場合

在職年数 1年
単位数 10

 

在職年数は大学卒業の有無が大きく影響します。一種免許状は基礎資格として「学士」が必要なため、専門学校や短大で二種免許状を取得した多くの方は、学士を所持していないと思います。二種免許状所持者は、この点を補う必要があるので、大学卒業者より多くの単位が求められているのだと考えられます。

 

各教育委員会で情報が出ていますので、詳細は、養護教諭免許状を取得したい自治体のホームページをご覧ください。

参考) 東京都教育委員会

参考) 神奈川県教育委員会

 

教職課程のある養成機関で科目履修を行う

教職課程のある養成機関で一種免許状にするために不足している単位数を科目履修することで、切り替えることができます。しかし、この方法は少数派になると思います。二種免許状を所持していて上記の軽減年数未満の方は、今の仕事を一生懸命こなして、教員として経験を積んだ方が単位数や時間面でメリットがあります。また、現在、養護教諭の職に就いておらず、それでも二種免許状を一種免許状に切り替えたいという人は少ないのでは、ないでしょうか。この方法で切り替える場合は、学士が必要になるので、大学を卒業していない方は、その点も押さえておきましょう。

 

 

3、養護教諭一種免許状に切り替えるメリット・デメリット

教員免許状は、上位の免許状から専修免許状→一種免許状→二種免許状となります。二種免許状が下位のランクになるため、二種免許状から一種免許状に切り替えるためのメリットはあってもデメリットになることは、ほとんどありません。

 

<切り替えるメリット>

  • ●不足単位を補うことで、より多くの学びができ、教師力が上がる。
  • ●管理職へ昇進する際の免許状においての条件を満たす

 

不足単位を補うことで、より多くの学びができ、教師力が上がる

二種免許状から一種免許状に切り替えるということは、教員としての学びを深め、教師としての力量を高めることに等しいです。二種免許状取得の際は、履修しなかった科目を学ぶことで、新たな気づき、視点が生まれるかもしれません。時代に合わせて教育の内容も日々変化しています。免許の切り替えの有無にかかわらず、教師自らが学び続けることが非常に重要です。二種免許状のまま、切り替えないことも可能ですが、子どもに学び続ける姿を見せることも教師の役割かと思います。

 

管理職へ昇進する際の免許状においての条件を満たす

学校教育法施行規則第20条において、次の一文が記載されています。

教育職員免許法(昭和二十四年法律第百四十七号)による教諭の専修免許状又は一種免許状(中略)を有し、かつ、次に掲げる職(以下「教育に関する職」という。)に五年以上あったこと

引用元)学校教育法施行規則第20条

 

校長や副校長の資格として専修免許状または、一種免許状が必要となるため、二種免許から切り替えることで、この条件を満たすことができます。後々は学校を運営する側に回りたいと考えてる人は、覚えておくと良いでしょう。

 

 

<切り替えるデメリット>

  • ●時間と費用がかかる

 

実際に働きながら、不足単位を補うことは簡単なことではありません。昼間は通常の学校の業務をこなし、退勤後や休日に勉強することも出てくると思います。短期間で切り替えの単位を全て取得しようとすると負担がかかりますが、長期計画でうまく分散して単位を取得していけば、無理なく学べるので、しっかり計画を立てることをおすすめします。

 

 

4、免許状を切り替えるタイミングは?

大学を卒業していないなら5年目以降、大学を卒業しているなら1年目以降

免許状の切り替えのタイミング  は、一般的には単位数の軽減が最大になってから行うと良いでしょう。なので、大学を卒業せず二種免許状を取得した人は、養護教諭の経験を5年以上していから、大学卒業者であれば、養護教諭の経験を1年以上してからがおすすめです。もちろん、自身の都合に合わせて切り替えことが前提なので、ここだと思うタイミングがあればそこで切り替えを行ってください。下記にヨコセンに高校新卒または大学新卒で入学した場合の例を紹介します。

 

<ヨコセンに入学した場合の切り替えおすすめ時期>

  • ●高校新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場5年→26歳以降
  • ●大学新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場1年→26歳以降

 

高校新卒、大学新卒どちらで入学しても最短の切り替えおすすめ時期は26歳以降になります。まだまだこれから経験を積んでキャリアアップしていく時期です。二種免許状取得者は、「早く教育現場に就職したい」、「短期間で免許状を取得したい」と考えている人が多いと思うので、まずは、養護教諭としての職務をしっかりと行うことが大切です。また、二種と一種では、職務の内容や給与の差に違いありませんので、必要に応じて切り替えていくという選択肢もあるということを覚えておくと良いでしょう。

 

5、横浜高等教育専門学校の養護科を卒業して免許状を取得した場合

学歴によって切り替えタイミングは異なる

横浜高等教育専門学校には、18歳~30・40代まで幅広い年齢層の学生が毎年入学しています。そのため、入学者は高校新卒者、大学新卒者、社会人経験(大学卒の学歴あり・なし)など、様々な経歴をもっています。下記に経歴別にヨコセンに入学して二種免許状を取得した場合の切り替えについて解説したいと思います。また、教員は学歴によって給与が変わってくるので、その点も記載します。

 

<高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で養護科に入学した場合>

 

  ルート おすすめ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験5年目以降 専門学校卒の給与
パターン2 ヨコセン卒業後、大学進学 大学卒業時 大学卒の給与

 

<大学卒業後、養護科に入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)>

  ルート おすすめ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験1年目以降 大学卒の給与

 

 

高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で入学した場合は、一種切り替えの方法として就職か進学という選択肢があります。ヨコセンでは実技を多く学習するので現場にいって経験を積む学生が多い状況ですが、中には進学という選択をする人もいます。ただ、一種に切り替えたいから進学という理由ではなく、より多くの学びを得て保健室の現場に出るという意識をもつことが大切です。

 

大学卒業後入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)は、二種免許状取得後は就職することをおすすめします。おそらく入学の段階で教育現場への就職を強く意識してきている人達なので、他の選択肢を選ぶことは少ないと思いますが、まずは現場で働いてみて一種への切り替えを考えてみると良いでしょう。給与も大学卒の水準になるので、早く免許を取得することが大学生、社会人にとってメリットとなります。

 

 

以上、【教員免許切り替え】養護教諭二種免許状から一種免許状への切り替え方法&切り替え時期について紹介しました。養護教諭二種免許状は大学に進学して一種を取得するよりも短期間で取得することができるので、大学生や社会人、養護教諭の仕事に関心ある高校生の教育現場進出の需要を担っています。しかし、その分、現場に出てから常に学び続けるという姿勢をもつことも重要です。一種免許状への切り替えは努力義務で、強制力はありませんが、保健室で子どもたちと日々関わることで、子どものためにもより多くの学びをしたいと思うのではないでしょうか。そういった気持ちが芽生えたときが本来の切り替え時期かと思います。

これから養護教諭になりたい、養護教諭二種免許状を取得したいと考えている方は、ぜひ下記のリンクから横浜高等教育専門学校の資料請求やオープンキャンパス参加を検討してみてください。

 

横浜高等教育専門学校では2年間で養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。2年間で免許状を取得し二種免許状で働く卒業生がたくさんいます。卒業生インタビューも多数掲載しているのでぜひ参考にしてください。また、養護教諭についても詳しく知りたい方は、ヨコセンのホームページをご覧ください。直接学生と話して、学校の雰囲気を感じたい方には、学校説明会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。ぜひお越しください。

 

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【養護教諭になるための関連リンク】

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  2. 養護教諭を目指す在校生のインタビュー(STUDENT’S VOICE)
  3. 養護教諭への就職状況
  4. 学校現場で働く卒業生のインタビュー

 


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