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最終更新日:2024年6月28日
横浜高等教育専門学校(ヨコセン)では、卒業することで小学校教諭二種免許状を取得することができ、小学校の先生として働く資格を得ることができますが、オープンキャンパスの参加者から「二種免許状のメリットやデメリットはありますか?」、「一種免許状との違いは何ですか?」という質問をよく受けます。これから小学校教諭免許状取得を考える人は、似た資格であれば、より上位の資格を取得したいということが本音だと思います。また、小学校教諭として働く上で免許の違いを理解しておくことは、就職してからのキャリアを考えるうえでも重要になります。今回は免許状について解説し、小学校教諭二種免許状を取得するメリット・デメリットや一種免許状との違いを紹介します。
目次
小学校教諭免許状に限らず、全ての教員免許状で共通することですが、教員免許状は、その免許状を取得するために大学や短期大学・専門学校などで履修した科目の単位数によって、免許状の種類が変わります。各免許状取得のために必要な単位数は下記の通りです。
<小学校教諭免許状の取得に必要な単位数>
種類 | 二種免許状 | 一種免許状 | 専修免許状 |
単位数 | 45 | 67 | 91 |
必要な基礎資格 | 専門士or短期大学士 | 学士 | 修士 |
各免許状の取得には単位数の他に基礎資格が必要になります。実際には、多くの方が教職課程のある大学や短期大学・専門学校で教育機関を卒業して免許を取得することになると思うので、教育機関ごとに決まった単位数と基礎資格を取得します。そのため、入学する教育機関によって取得できる免許状の種類が変わります。ただし、通信制大学では履修の自由度が高いため、二種免許にするか一種免許にするか入学するコースによって選択することもできます。
>>専修免許状についても知りたい方はこちら→【資格・免許】教員を目指すなら知っておきたい教員免許状の種類・制度と取得方法
小学校教諭免許状には二種・一種・専修の3種類がありますが、どの免許状を所持していても小学校教諭としての仕事内容に差や制限はありません。例えば、一種免許状、専修免許状の所持者だけが、クラス担任の先生として日々の授業、学級経営等を行い、二種免許状を所持している先生が、その補佐や個別支援でしか関われないというようなことは起きません。教員免許状を所持して、学校現場に出れば、どの先生もクラス担任、学年主任など任される可能性があります。実際に横浜高等教育専門学校の卒業生も二種免許状を取得して学校現場で活躍していますが、高校新卒でヨコセンに入学した人でも初任から2年生のクラス担任などを任せてもらっています。また、経験を積んで周囲からの信頼や教師としてのスキルが上がってくれば、学年主任、ICT教育のリーダーなど先生たちのまとめ役を努めます。
小学校教諭二種免許状は、少ない単位数と専門学校・短期大学卒業の基礎資格で取得できることから、社会人や大学生が教育者として学び直し、教員免許状を取得できる機会となっています。また、教育への憧れをもち早く教員として活躍したい高校新卒者や経済的負担を軽減して教員免許状を取得したい方の需要を担っています。二種免許状を取得するメリットは下記のようなことが挙げられます。
<メリット>
二種免許状は専門学校や短期大学であれば、2年間の履修で取得することができるため、就学期間や学費面で一種免許状取得よりもハードルは低くなっています。下記に教育機関によっての修学期間と学費の比較を記載します。
<小学校教諭免許状の取得に必要な就学期間と学費>
教育機関 | 専門学校・短期大学 | 大学 | 大学院 |
種類 | 二種免許状 | 一種免許状 | 専修免許状 |
就学期間 | 2年 | 4年 | 2年 |
学費 | 220~240万円程度 | 410~600万円程度 | 140~190万円程度 |
ヨコセンにも、小学校教諭の免許状取得を目指して、毎年多くの社会人、大学生、高校生が受験します。高校新卒者は18歳で入学しますが、社会人や大学新卒で入学してくる人の年齢は20~40代まで幅広くいます。大学と違う環境の中で学ぶことができます。
二種免許状は、取得するために学費や修学期間面でメリットがありますが、デメリットも考えた上で取得の検討をすると良いと思います。仕事内容や教員採用試験で不利になることはありませんが、知っておくとよいことを下記に記載します。
<デメリット>
二種免許状を取得できる教育機関は、数が少ないということがデメリットになります。短期大学では、全国に18校で、他はいくつか専門学校(※)があるのみです。住んでいる地域によっては自宅から通えず、進学のために退職や引越しなどが必要になるかもしれません。二種免許状を取得できる短期大学、通信制大学は下記のリンクを参考にしてください。(専門学校は記載されていません)
※専門学校の2年間の履修で二種免許状を取得できるのは横浜高等教育専門学校のみです。
また二種免許状取得者は、教育職員免許法の第9条の2において「教育職員で、(途中略)二種免許状であるものは、相当の一種免許状の授与を受けるように努めなければならない。」と一種免許状に切り替えの努力義務があります。「1、小学校教諭二種免許状と一種免許状の違い」でも単位数の違いに触れていますが、二種免許状は一種免許状より少ない単位数で取得することができます。実際、教育を受ける側としては、より多くのことを学んでいる人から学ぶことに越したことはありません。二種免許状の取得の時点では、一種や専修免許状を取得する人に比べて単位数が少ないので、それを補いましょうという意味があります。
他には、二種免許状を所持している人が将来管理職を希望する場合は、教員として一定の経験を積んだのち、一種免許への切り替えが必要になります。校長や教頭、副校長を目指したいという方は、覚えていくと良いでしょう。ちなみに二種免許状の取得者は現場経験を積み重ねることで一種免許への切り替え単位数の軽減があります。
小学校教諭二種免許状を取得するには2つの方法があります。
多くの人が考える最もメジャーな方法です。専門学校、短期大学、通信制大学で教職課程を開講しているので、そこで履修して単位を取得します。全ての履修が修了すれば、卒業時に小学校教諭免許状を得ることができます。授業形態やカリキュラムの時間割等は教育機関ごとに異なりますが横浜高等教育専門学校の時間割を例に具体的な内容を紹介します。
ヨコセンでは、基本平日の9:00~16:10に1コマ90分の授業が1日4コマ開講されています。日によっては空きコマなどもあり、1日の時間割としては大学より少し大変、高校より少し楽というイメージです。また、授業は実践的な内容を重視していて、例えば、算数科指導法、理科指導法、社会科指導法のように○○指導法をいう授業では、小学生に各教科を指導する際にどのように授業を展開していくか、どのような教材を用意するかなどを学びます。各教科には、定期試験が半期ごとにあり、これに合格しなければ、教員免許取得のための単位を取得することはできません。2年間通して実際の学校現場で役立つ知識・スキルを学び、しっかり定期試験に合格して単位を取得することで卒業時に小学校教諭二種免許状を取得することができます。
教員資格認定試験は独立行政法人教職員支援機構のNITSが実施している試験です。この試験に合格すると専門学校や短大で教職課程を学んでいなくても小学校教諭二種免許状を取得することができます。社会人経験を積んで、その知識や経験を小学校教育に活かせる人材を探す試験のため、すでに就職していて、小学校の免許状を持っていない人は検討してみると良いです。ただし試験は、教職に関する筆記試験や指導案作成、模擬授業、面接などが課されます。そのため、教育についてこれまで学んでこなかった人には厳しい試験です。これから教育を一から学んで免許状を取得する人は、教職課程のある大学・短期大学・専門学校への進学が現実的です。
<教員資格認定試験試験で取得できる免許状>
二種免許状を取得して学校現場に出る意義は3つあります。
小学校現場の一つの課題として35人学級の設置に伴う教員の需要増加があります。この一つの解決策として、小学校教諭二種免許状は、高校新卒や大学新卒、社会人の教育への高い意欲をもった人を、一種免許状よりも経済的負担や修学期間の負担を軽減して学校現場に送り出す機会を作る役割を担っています。もちろん、「1、小学校教諭二種免許状と一種免許状の違い」でも説明した通り、少ない単位数で免許を取得するため、のちに必要な知識を補う機会は必要かもしれません。しかし、それ以上に小学校の先生として働きたいと意欲の高い人を学校現場に送り出すことが、子どもたちの未来、今後の日本の学校教育を作っていくのだと思います。
文部科学省が提示している「令和の日本型学校教育」において、教員の人材確保には、「社会人等多様な人材の活用」とあります。小学校教諭は、大学新卒で就職する人が多く、別業種や多様な職種を経験している人ばかりではありません。この小学校現場の中に民間企業で知識や経験を積んで、二種免許を取得後、小学校教諭になった人が入ることで、子どもだけではなく学校全体が、多様な価値観、知識、スキルを学べたり、学校の外の社会を知ったりするきっかけになります。社会人や人生経験を積んだ多様な人が学校に関わることで学校と地域、社会を結び、子どもの学びを広げることが可能になります。
参照)「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)
二種免許を取得できる専門学校や短期大学は、実技や実践面を重視している学校が多くあります。特に横浜高等教育専門学校では、各教科の指導方法や学級経営の方法、児童理解など学校現場に行って、必要となる知識やスキルを実務経験に長けた教員から学びます。現在の教職課程の高度化が進む中でも、現場で生きる指導力や対応力必ず必要になるので、2年間という短期間で実務に活かせる学びには意義があります。
Q、教員免許状は一種と二種どちらが良いですか?
A、
どちらでも良いです。どちらの免許でも教員の仕事内容や教員採用試験の合格率は変わりません。一種は大学、二種は専門学校や短大で取得できます。それぞれ取得するまでの時間と学費が変わってくるので自分に合っている方を選んでください。
Q、教員免許の二種だとどんな仕事ができますか?
A、
一種や専修免許の人と同様の仕事ができます。教員免許状の種類で仕事内容が変わることはないので、どの免許を所持していてもしっかり学校の先生として働くことができます。
Q、一種の教員免許状とはどんなものですか?
A、
大学を卒業して得られる学位「学士」を基礎資格とする教員免許状です。二種免許状は「専門士」「短期大学士」を基礎資格とするものです。それぞれの養成校で就学期間は異なりますが、一般的に大学で一種免許状を取得するには4年間かかります。
Q、教員免許状が二種だとデメリットがありますか?
A、
仕事内容や教員採用試験の合格に関していえば、特にデメリットはありません。強いて言えば、将来、校長などの管理職に就く場合は一種免許状以上が必要とされています。ただし、学校現場で働きながら二種免許状から一種に切り替えることも可能です。
Q、小学校教諭二種免許と一種免許の違いは何ですか?
A、
一種は大学を卒業して得られる学位「学士」を基礎資格とし、二種は専門学校や短期大学を卒業して得られる学位「専門士」「短期大学士」を基礎資格とするものです。一般的に教員免許を取得するのに大学では4年、専門学校・短期大学では2年かかります。免許の種類で小学校教諭としての仕事内容や教員採用試験の合格率は変わりません。
Q、小学校教諭二種免許状の取得方法は?
A、
専門学校や短期大学で教職課程を履修することで取得できます。多くの学校は2年間で取得できるので大学よりも短期間で学費を抑えることができます。また、教員資格認定試験に合格して取得するという方法もあります。
詳細は【小学校教諭】小学校教諭二種免許状を取得して小学校の先生になるメリットとデメリットを参考にしてください。
Q、小学校教諭の二種では何ができますか?
A、
小学校教諭の職務(授業、学級経営、クラス担任など)すべてを行うことができます。二種免許状は他の免許状と比べても小学校教諭としての仕事内容や教員採用試験の合格率は変わりません。
Q、小学校教諭二種の有効期限は?
A、
令和4年5月に改正教育職員免許法が成立し、令和4年7月1日から教員免許更新制度は廃止となりました。これにより小学校教諭二種免許の有効期限が撤廃され、今後取得する方の免許状は無期限のものとなります。
詳細は「【資格・免許】教員を目指すなら知っておきたい教員免許状の種類・制度と取得方法」をご覧ください。
Q、小学校教諭一種免許状とは?
A、
大学を卒業して得られる学位「学士」を基礎資格とする養護教諭免許状です。他にも「専門士」「短期大学士」を基礎資格とする二種免許状、「修士」を基礎資格とする専修免許状があります。それぞれを取得するまでの単位数は異なりますが、免許状の効力は変わりありません。
Q、小学校教諭一種の取得方法は?
A、
小学校教諭一種免許は4年制大学を卒業(学士の取得)かつ教科及び教職に関する科目と教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目を67単位以上取った場合に取得できます。
Q、小学校の先生は誰でもなれるのか?
A、
小学校教諭免許状を所持していれば誰でも小学校教諭になる資格があります。教員の働き方には正規教員、臨時的任用職員、非常勤講師の3種類があり、公立の正規教員を目指す場合は「各都道府県や自治体が主催する採用試験」、私立の正規教員を目指す場合は「各学校で行われる採用試験」を受けます。詳細は下記をご覧ください。
【教員になるには】偏差値が高くないと小学校教諭・養護教諭になれないのか?
Q、小学校の先生になるには高校でどんな勉強をしておくと良いか?
A、
教育に関する専門的な学問は、大学などの高等教育機関に進学してから学んでも遅くないので、まずは高校まで勉強をしっかり復習しておくことが大切です。また「やる気を出すコツ」、「不得意分野を克服するコツ」などを、自身の試験勉強を通して考えておくと、教壇に立ったときに役立つでしょう。
Q、小学校の先生になるためには何学部に入るべきか?
A、
横浜高等教育専門学校では児童科初等課程に入学すると小学校教諭免許状を取得できます。各大学の学部名は異なりますが、主に教育学部、文学部、教育人間科学部、子ども学部等で取得可能です。下記の文部科学省のサイトをご参照下さい。
小学校教諭免許を取得できる大学一覧
Q、教師になるためには何が必要?
A、
教師になるには「教員免許」があれば教壇に立つ資格はあります。教員免許は大学、短大、専門学校や通信大学でも取得することができます。 大学時代に教員免許を取らなくても、大学卒業後に通信大学や専門学校で教員免許を取得し、学校で働くことが可能です。
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以上、【小学校教諭】小学校教諭二種免許状を取得して小学校の先生になるメリットとデメリットについて紹介しました。二種免許状は短期間で経済的負担が少なく取得できますが、一種免許状よりも単位数は少なくなります。しかし、小学校教諭として必要な知識やスキルは、意欲と熱意をもっていれば、2年間という短期間でもしっかり身に付けることができます。基本的には、教育を一から学ぶ人は教職課程のある教育機関へ進学して免許取得を目指すと思うので、自分に合う学校を探してみてください。その中でも横浜高等教育専門学校は、全国各地から教員志望者が集まり、年齢も18歳~40歳代までの幅広い学生が学ぶ学校です。授業は、実践的な部分と異年齢集団による学び合いを重視して行っているので、興味のある方はぜひ、オープンキャンパスに参加してみてください。
横浜高等教育専門学校は実践的なカリキュラムで小学校教諭免許状を取得できる学校です。オープンキャンパスは毎月実施していて、学校概要や入試について説明する「学校説明会」、授業を体験できる「体験入学」などがあります。各オープンキャンパスには、ヨコセンの在校生も参加し、参加者の疑問や悩みに答えたり、実際の学校生活を話したりします。オープンキャンパスには高校生3年生はもちろんですが高校1、2年生、大学生・社会人もたくさん参加しています。小学校教諭として就職したいと考えている人はぜひご参加ください。ホームページには学生インタビューも掲載しているので参考にしてください。また、小学校教諭について詳しく知りたい方は、一度ヨコセンのホームページをご覧ください。
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