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2023年9月28日
【学び直し】社会人・大学新卒から教員免許を取得して学校の先生になる選択

一度社会に出てから教員免許を取得して学校の先生になるのは遅いだろうか?社会全体でも学び直しが推奨されるようになり、学生時代になりたいと考えていた小学校の先生や保健室の先生を目指す人が増えてきています。横浜高等教育専門学校(ヨコセン)では毎年多くの社会人・大学新卒者などを小学校教諭・養護教諭として学校現場に輩出しています。今回は2023年7月29日に実施した初等課程と養護科卒業生のパネルディスカッションの内容から社会人や大学経験者がヨコセンに入学してどんな学びをして、いま学校現場で何を大切にしているのか紹介します。

 

<<テーマ>>

横浜高等教育専門学校での学びと今、学校現場で小学校教諭・養護教諭として大切にしていること

 

 

初等課程卒業生A(現在:公立小学校副校長) 経歴:社会人経験者

自分事の主体的な学習が教師としての大きな力になる

 

初等課程卒業生B(現在:公立小学校教諭) 経歴:大学卒業者

授業中にメモを取った「教員ノート」が現場で活きる

 

初等課程卒業生C(現在:一般社団法人職員) 経歴:高校卒業者

今は小学校現場を離れて不登校の子どもを支援する側に

 

養護科卒業生D(現在:公立小学校養護教諭兼主幹教諭) 経歴:社会人経験者

看護師を経験後、30歳からの入学で必死に勉強

 

養護科卒業生E(現在:公立小学校養護教諭) 経歴:大学卒業者

困ったときに頼ってもらえる保健室の先生

 

初等課程卒業生A(現在:公立小学校副校長)

自分事の主体的な学習が教師としての大きな力になる

私の2年間の思い出は「勉強をする意味」がよくわかったということです。

 

例えば、小学校教諭は指導案と言って、1本1本の授業で、子どもに最初こういう声かけをして、こうやって最後まとめて、こうやって教えようといった感じで授業の設計図を作るのですが、横浜高等教育専門学校ではこの指導案を書く練習をします。

 

これは学生が授業の課題として与えられているからやるのでなく、主体的に「こうすると子どもが分かりやすくなる」「こうすると子どもがもっとやりたいってなる」 ということを考えて書きます。答えは1つではないので、学生の仲間と「ああじゃない」、「こうじゃない」とディスカッションするんですね。

 

偉い先生に、こうしなさいって言われて指導案を完成させることは簡単かもしれないです。でも、ディスカッションの中で子どもによって、捉え方が違うように、「こうやったら分かりやすいよ」と学生1人1人も授業の捉え方や考え方が違うことを実感しました。例えば、私がある授業の指導案を作った。でも 他の仲間から「この指導案はこうやった方がもっと楽しくなるんじゃない」と意見をもらう。

 

いざやってみたら、「なんか違う」と言われたりもします。しかし、それを繰り返していくことで、力を付けていき、やらされている学習ではなく、 自分事の主体的な学習にしていくことができます。そうすると、将来、小学校教諭として教壇に立った時の大きな力になるんだってこと今思い返して、実感しています。

 

ただ、勉強をして知識やスキルを身に付けるだけではなく、それを主体的に考え行動していく、これが勉強していく意味だと感じる横浜高等教育専門学校の2年間でした。

 

自分の引き出しを作る2年間

私は副校長の職務なので、普段は授業しませんが、他の教員から「どのように子どもを見ればいいですか」といった質問などがあった場合は横浜高等教育専門学校で学んだことを話すことが多いです。私が 最初、小学校の先生になりたかった理由は、割と子どもが好きだから、可愛いということでした。しかし現場に行くと、正直それだけではないです。

 

当然、現場には色々なお子さんがいますし、悩んでいる子どもも多くいます。その子たちに応えるための引き出しを大きくするという意味でも横浜高等教育専門学校での学びが必要なんだと思います。実際に、入学してみると、なかなか忙しいです。でも、2年間で現場の子どもと接し、勉強するわけなので、学生の間はいっぱい遊べて、いっぱい楽しめるという気持ちで入学すると、本当に怖いなと思います。そうならないためにも、自分は横浜高等教育専門学校でこういうことをやっていきたいという想いを積み重ねて、大切な学びにしてほしいと思います。

 

もちろん学校現場に行けば、思い通りにいかないことはたくさんあります。そのとき現場の先輩や校長先生たちに相談していいのですが、横浜高等教育専門学校で学んできたら、同期に連絡したり、ちょっと集まってご飯を食べたりして仲間同士で情報交換もできます。職場以外に同じ小学校教諭の仲間がいる、こういう環境も今になっていいなと思っています。

 

 

 

 

初等課程卒業生B(現在:公立小学校教諭)

グループワークが自身の学びを深める

僕が初等課程に入学したときは高校卒業した18歳から36歳までの学生がいました。その中で、大学卒業組として2年間を過ごしました。授業ではグループ活動がすごく多くて、その中で聞く高校卒業組の意見や社会人経験者の意見はとても新鮮で、大学生活では味わえない経験をしました。

 

グループワークを通して教師の面白さや自身の学びが深まる経験ができたので、横浜高等教育専門学校の2年間で教員免許状取れたことはよかったと思っています。

 

授業中にメモを取った「教員ノート」が現場で活きる

横浜高等教育専門学校には大学で講師をしている先生、現場経験が豊富な先生など色々な経歴の先生が集まっていて、それぞれの話がとても身に沁みました。授業では「教員ノート」というものを作って毎日メモを取っていました。それに校長先生(当時担任)の授業をはじめ、各先生から聞く、大事な話だなと思ったエピソードや対応をメモしていました。今の職場にもその「教員ノート」を置いていて、たまに見返すと横浜高等教育専門学校で学んだことが今の仕事にも活かされることを実感します。2年間やってきたことが今の教員生活にもすごく活きているので本当に横浜高等教育専門学校で学んで良かったと思っています

 

 

初等課程卒業生C(現在:一般社団法人職員)

指導力のある先生から実践的な学びを得られる

私は、とても指導力がある先生が多かったことを覚えています。授業のことで言うと、例えば、国語の授業で今から今月の授業をやるから、子ども役になりなさいっていう感じから始まり、自分たちが小学生になりきって、子ども役としてこう発言したことに関して、先生が「教師だったらこういう発言を取り上げるのよ。」 的な実践的な学びが、今でもすごく印象的です。

 

今は小学校現場を離れて不登校の子どもを支援する側に

私は他の先生方と違い今小学校の現場にはいませんが、不登校の子どもたちを支援する側にいるので「寄り添う」ということをすごく大事にしています。なかなか家から出ることのできない子どもたちが、まずその場所に来てくれたことだけでもすごく大きな変化だし、来てくれることで人との関わりが増えたり、表情が明るくなったりしていきます。そういう変化を見逃さないように、寄り添い寄り添い、褒めて褒めて、みたいなことを今頑張っています。

 

養護科卒業生D(現在:公立小学校養護教諭兼主幹教諭)

看護師を経験後、30歳からの入学で必死に勉強

実は横にいるD先生と私は、同期で2年間を一緒に過ごしてきました。私の学生の思い出ですが、クラスはアットホームだったと記憶しています。みんな目的が同じで、月曜から金曜まで授業はみっちりありましたが、2年間本当に必死に勉強したなと思っています。なんで必死にできたのか要因を考えてみると、やはりその先に、養護教諭を仕事としてやっていきたいという思いがあり、同じ気持ちをもつ仲間がいて、そこに支えられました。また、高校新卒、大学新卒、社会人問わず、色々な年齢の友達ができたことが大きかったと思います。

 

 私は看護師を経験して30歳を過ぎてから入学しましたが、高校卒業したての子が同級生になるので、そういう子から「そろそろ成人式なんだけど、振袖はどんなものを選べばいいですか」とか、「髪型はどっちがいいかな」とか相談されて一緒に考えられるとは思っていなかったです。また、自分の娘が、学校のテストでやったことを話したり、苦手な足し算を克服できるようするための問題を一緒に作ってもらったり、そんな年齢を超えた話ができたことが、 学生時代のいい思い出だったと思っています。

 

一人ひとりに合わせたコミュニケーションの在り方を考える

今、養護教諭として働く中で大切にしていることは、 子どもとコミュニケーションを取ることです。

 

今の時代、思ったことを言葉で喋るのは、すぐにできないお子さんが多いなと感じています。勤務している自治体は、子どもに1人1台端末(iPad)なので、言葉で話すことができなければ、iPadを使ってコミュニケーションを取ります。それさえしてくれない子は、私の持ってるipadを貸して、「これで打って」とか、「これで書いて」とか声をかけると、結構書いてくれるんですね。そんな形でしっかり子どもと話をしたり、向き合ったりすると、子どもの考えていることが見えてくるのでそういった形でコミュニケーションを大切しています。

 

養護科卒業生E(現在:公立小学校養護教諭)

入学前、看護技術の部分は不安が大きかった

2年間の思い出は、本当に2年間、必死にやっていたので、正直あまり覚えていません。ただ、ゴールが「養護教諭になる」とか、「教員採用試験を受ける」ということは、確実に定まっていたので、そこに向けてすごく頑張れたとは感じています。あとは、自分自身のことで言うと、カウンセリング的なことは、大学で学んでいたので、そんなに不安はなかったですが、養護教諭として最低限求められる看護技術に関して私はとても不安が大きかったです。その部分で、救急処置の技術だったり、子どもたちの体を見るところだったりを、横浜高等教育専門学校でしっかり学べたことはよかったです。

 

覚えていることは、包帯を巻く練習や水銀を使った昔ながらの血圧計を使って、こうやって血圧を測るんだとかは思い出として残っています。今、保健室では働く上で、看護技術で学んだことが今の自分の支えになっているなと思うし、自信をもって、救急処置ができるとか、救急対応ができるっていうところに繋がっているかなと思います。

 

困ったときに頼ってもらえる保健室の先生

今、自分が大事にしていることは1人1人の話をしっかり聞くとか、向き合うことです。 また、新しい学校に着任した時や新しく出会った1年生に必ず伝えているのは、「困った時に保健室においでね」と伝えています。

 

一つエピソードがあって、休み時間に保健室にいたら、「先生、折り紙の折り方を教えて」と子どもがよく来るんですね。なんで私のところに折り紙の折り方を聞きに来たのかなって思ったんですけど、よく考えたら、子ども達に「困ったらおいで」と言ってたので、おそらく授業で使う折り紙の折り方がわからなくて、私のところに来たんだなって、思ったことがあります。自分が言ったことがその子に伝わってたんだなって、その時嬉しくなったことをよく覚えています。なので、困った時に、誰に相談したらいいかわからないとか、どうしたらいいかわからない時に、「保健室の先生を頼ってみよう」という存在でありたいなと思って、日々仕事をしています。

 

 

 

 

以上、卒業生のパネルディスカッションの内容から抜粋して紹介しました。ヨコセンの初等課程・養護科の入学生うち社会人・大学経験者は約40~50%で、小学校教諭・養護教諭を志して学び直しに来る人が多くいます。その中には会社を退職してくる人、子育て中の人、就職活動から進路変更してくる人など様々な人がいます。このような経験をして入学してくる人は人一倍の熱意とやる気があるので、教員採用試験でも現役合格する可能性が高い傾向にあります。教師になる上で人生の経験は、そのまま自分の引き出しとして教師力に繋がります。小学校教諭・養護教諭を目指したい方はぜひ、ヨコセンに資料請求をしてみてください。

 

また、学校説明会や個別相談会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。大切な2年間を使う価値のある学校か確かめに来てください。

 

 

 

 

【保育士・幼稚園教諭になるための関連リンク】

  1. 児童科保育課程 コース概要/2年間の流れ/カリキュラム
  2. 保育士・幼稚園教諭を目指す在校生のインタビュー(STUDENT’S VOICE)
  3. 保育士・幼稚園教諭への就職状況
  4. 学校現場で働く卒業生のインタビュー

 

【小学校教諭になるための関連リンク】

  1. 児童科初等課程 コース概要/2年間の流れ/カリキュラム
  2. 小学校教諭を目指す在校生のインタビュー(STUDENT’S VOICE)
  3. 小学校教諭への就職状況
  4. 学校現場で働く卒業生のインタビュー

 

【養護教諭になるための関連リンク】

  1. 養護科 コース概要/2年間の流れ/カリキュラム
  2. 養護教諭を目指す在校生のインタビュー(STUDENT’S VOICE)
  3. 養護教諭への就職状況
  4. 学校現場で働く卒業生のインタビュー

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