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2021年12月8日
知っておきたい!小学校教諭二種免許状と養護教諭二種免許状の一種免許状への切り替え方法

教員免許状には二種、一種、専修の区分があります。教員免許状は一般的に教育機関で教職課程を履修して教育委員会に申請することで取得できますが、免許状の区分は免許を取得する教育機関によって異なります。横浜高等教育専門学校では養護教諭、小学校教諭、幼稚園教諭の二種免許状を取得することができますが、教育現場に出た後に一種免許状に切り替えることはできるのか?といった質問もオープンキャンパスでよく聞かれます。今回は一種免許状に切り替える必要性があるのか?切り替える場合の方法やタイミングなどについて解説したいと思います。

 

 

二種の教員免許状は一種に切り替える必要があるのか?

必須ではないが、一種に切り替える努力義務がある

教育職員免許法という教員免許に関する法律では、二種免許状を所持して教員をしている方は、一種免許状を取得するよう努めなければならないとあります。教員免許状の取得には教職課程の単位を取得することが必要となりますが、二種免許状は一種免許状よりも少ない単位数となっています。取得しやすい分、一種免許状や専修免許状を取得した人が他校種や他教科の免許を取得する際や横浜高等教育専門学校(ヨコセン)のような学校で社会人経験者が新しく教員免許を取得し、教育に関わることなどに貢献しています。努力義務の捉え方としては、教育は子どもの将来に関わる重要な仕事であり、質の向上という目的で教員にもより多くの学びを得て指導に当たって欲しいという願いがあるということではないでしょうか。

 

参考 教員免許状の種類の在り方(文部科学省)

 

 

二種免許状から一種免許状に切り替える方法

二種免許状から一種免許状に切り替える方法は下記の方法が考えられます。

  1. 教員としての在職年数を積んで必要単位数を取得する
  2. 教職課程のある養成機関で科目履修を行う

 

教員としての在職年数を積んで必要単位数を取得する

二種免許状を取得して現場で働きながら、一種免許状に切り替える方法です。二種から一種に切り替えるには、不足している単位数を補う必要があるのですが、これが現場の教員として勤務することで軽減することができます。教育職員免許法に基づくと下記のようになっています。

 

<小学校教諭の切り替えに必要な単位数>

大学を卒業していない場合

在職年数 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年以上
単位数 45 40 35 30 25 20 15 10

 

大学を卒業している場合

在職年数 3年 4年 5年 6年以上
単位数 25 20 15 10

 

<養護教諭の切り替えに必要な単位数>

大学を卒業していない場合

在職年数 3年 4年 5年
単位数 20 15 10

 

大学を卒業している場合

在職年数 1年
単位数 10

 

大学卒業の有無で単位数が大きく変わります。大学では「学士」という資格を得ることができますが、一種免許状は基本的に「学士」を有する人が取得するため、専門学校や短期大学卒業者が短い経験年数で一種に切り替えようとすると、その分単位数が必要となります。

 

各教育委員会で情報が出ていますので詳細はそちらをご覧ください。

参考 東京都教育委員会

参考 神奈川県教育委員会

 

教職課程のある養成機関で科目履修を行う

こちらの方法は少数派になると思いますが、二種免許状を所持していて上記の軽減年数未満の方や教員として経験は積んでいないが一種に切り替えたい方が該当します。この場合は、学士が必要になるので、大学を卒業していない方は、こちらも必要になります。

 

 

免許状を切り替えるタイミングは?

大学を卒業していないなら12年目以降、大学を卒業しているなら6年目以降(小学校教諭の場合)

免許状の切り替えのタイミングですが、単純に考えて単位数の軽減が最大になってからが良いかと思います。そんなに後で良いのかと思われるかもしれませんが、高校新卒で教員養成課程の教育機関に入学している場合は、年齢やキャリアを考えても全く問題ありません。

 

<2年間で免許状を取得できるヨコセンに入学した場合>

  • ●高校新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場12年→32歳
  • ●大学新卒→ヨコセンで免許状取得→教育現場6年→30歳

 

どちらの場合も30代前半です。まだまだこれからキャリアアップしていく時期です。また、一種に切り替えるメリットとしては管理職への道が開けるということがあります。30~40代でキャリアアップを考えている人は切り替えを視野に入れると良いと思います。 また、給与に関しては学士所有の有無によって異なり、免許状の二種、一種では違いはありません。

 

二種から一種への切り替えは、最初に書いた通り「努力義務」です。必ず切り替えをしなくてはいけないということではありません。職務の内容や給与の差も二種と一種では違いありませんので、必要に応じて切り替えていくという選択肢もあるということを覚えておくと良いでしょう。

 

 

横浜高等教育専門学校を卒業して免許状を取得したら

最後にヨコセンに入学して二種免許状を取得した場合について解説したいと思います。

 

<高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で初等課程に入学した場合>

  ルート オススメ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験12年目以降 専門学校卒の給与
パターン2 ヨコセン卒業後、大学進学 大学卒業時 大学卒の給与

 

<大学卒業後、初等課程に入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)>

  ルート オススメ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験6年目以降 大学卒の給与

 

<高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で養護科に入学した場合>

  ルート オススメ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験5年目以降 専門学校卒の給与
パターン2 ヨコセン卒業後、大学進学 大学卒業時 大学卒の給与

 

<大学卒業後、養護科に入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)>

  ルート オススメ切り替え時期 現場での給与
パターン1 ヨコセン卒業後、就職 経験1年目以降 大学卒の給与

 

 

高校新卒や社会人経験者(大学を卒業していない)で入学した場合は一種切り替えの方法として就職か進学という選択肢があります。本校では実技を多く学習するので現場にいって経験を積む学生が多い状況ですが、中には進学という選択をする人もいます。ただ、一種に切り替えたいから進学という理由であれば、最初からヨコセンに入学するのではなく、大学に進学する方が良いかもしれません。

 

大学卒業後入学した場合(大学新卒や社会人経験者等)は迷いなく就職の方をオススメします。おそらく入学の段階で教育現場への就職を強く意識してきている人達なので、他の選択肢を選ぶことは少ないと思いますが、まずは現場で働いてみて一種への切り替えを考えてみると良いでしょう。給与も大学卒の水準になるので、早く免許を取得することが大学生、社会人にとっては大切かもしれません。

 

以上、二種免許状を一種免許状に切り替える方法について解説してきました。ヨコセンのような教育機関で2年間の履修をして免許を取得すれば、いち早く教育現場に関わることができます。免許の種類で職務上の制限等はありません。実際にヨコセンの卒業生は学校現場で担任として学級経営、授業、保健室経営を行い活躍しています。なので教員として働きたい人は、まずは二種免許状取得を目指してみてはいかがでしょうか。また、すでに免許状を所持いている人はぜひ現場経験を積んでください。免許状の切り替えは自分のタイミングもあると思うので、色々と検討してみてください。

 

横浜高等教育専門学校では2年間で養護教諭・小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格を取得できる学校です。2年間で免許状を取得し二種免許状で働く卒業生がたくさんいます。卒業生インタビューも多数掲載しているのでぜひ参考にしてください。また、養護教諭小学校教諭についても詳しく知りたい方は、ぜひヨコセンのホームページをご覧ください。直接学生と話して、学校の雰囲気を感じたい方には、学校説明会も随時開催中です(遠方の方はオンラインでも実施しています)。ぜひお越しください。

 

 


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