NEWS
2024年7月に実施した卒業生講演会の内容です。横浜高等教育専門学校の初等課程卒業生がどんな思いで小学校教諭を目指し、どのような2年間を過ごして教員になったのか?これから小学校教諭を目指そうしている高校生・大学生・社会人の皆さんの参考になるインタビュー内容です。
質問者(在校生):
では、まず先生のご紹介をさせていただきます。皆さんから見て右手側から、初等課程の卒業生のA先生、B先生です。では、最初に軽く今までの経歴を踏まえての自己紹介と、先生を目指そうと思ったきっかけをA先生から順番にお願いします。
A先生:
私は大学を卒業して、一回民間企業に就職をして8年くらい働きました。働く中で会社を辞めて教員になりたいと思うようになりました。きっかけは単純に学校が好きだったことと、こらからの人生の中で自分も勉強しなきゃいけないと思ったからです。
小学校の教員なら幅広く勉強できると思いましたが、一番の問題は免許を持っていないことでした。なので、2年間横浜高等教育専門学校に通って勉強し、免許を取得して東京都の教員になり、今10年目です。
今年の3月までは、JICAの青年海外協力隊の教員として参加していました。
B先生:
18歳で横浜高等教育専門学校に入学しました。入学理由は高校生の頃から学校の先生になりたかったからです。2年で資格が取れて現場に出られるのは価値があると思いました。
2年間学んで20歳で卒業し、今は横浜市の小学校に5年ほど勤務しています。横浜高等教育専門学校には様々な経験を持つ人が入学するので、在学中にいろんな刺激を受けられる素敵な場所だと思います。
質問者(在校生):
先生として働いている中で、大切にしていることや心がけていることをお伺いしたいです。例えば子どもたちとの関わりや、他の先生との関わりの中でなど、お聞かせください。
A先生:
一番心がけているのは自分自身が楽しむことです。自分を大切にすることを心がけています。自分が楽しくしていれば、子どもにも楽しさが伝わって良いクラスになっていくと感じています。
また、愚痴は言わないと決めています。愚痴は誰にとってもいいことはないので、同僚や先輩後輩含め、愚痴を言わないことを心がけています。
B先生:
大切にしていることは2つあります。
質問者(在校生):
教員の時間外労働についてよく言われますが、仕事とプライベートの線引きや切り替えについて、それぞれの先生の考えをお聞かせください。
A先生:
教員は職人のような職業なので、線引きが難しいです。ただ、最近は仕事量が減ってきており、必要な仕事と不必要な仕事の仕分けが進んでいます。
私個人としては、授業が好きなので授業作りに時間を使うことは苦にならず、むしろ楽しいと感じています。
B先生:
私も線引きが下手な方です。休暇中でも子どものために使える写真を撮ったりしますし、完全なプライベートの時間ももちろんありますが、子どものために何かできないかと考えてしまうこともよくあります。
ただ、現場でも働き方改革が進んでおり、不必要な仕事を減らす動きがあります。子どものために使える時間が増えてきているので良い方向に進んでいるのだと思います。
質問者(在校生):
採用試験の対策で意識したことや気をつけた方がいいことを教えてください。
A先生:
一次試験対策としては、この学校の授業をしっかり聞いて、友達と問題を出し合うなどすれば大丈夫です。二次試験対策も学校がサポートしてくれます。
私が大切だと思っていることは考える癖をつけることです。ニュースを見て考える、本を読んで考える、散歩しながら考えるなど、日常的に考える習慣をつけておくと教員採用試験や日常でも役立ちます。
また、面接では、普段使っている言葉遣いが出てしまうので、日頃から適切な言葉遣いを心がけることが大切です。
勉強時間については、長時間集中するのは難しいので、朝30分、授業後1時間など、隙間時間を見つけて勉強するのがおすすめです。
B先生:
一次試験は学校の授業をしっかり聞けば大丈夫です。二次試験対策は、夏休みに学校で集中的に行われます。友達と模擬授業をし合ったり、先生方からフィードバックをもらったりできるので、入学後はしっかり授業に参加していくことが採用試験対策になります。
質問者(在校生)
在校生からの最後の質問です。福利厚生や生活、給与について率直な経験をお聞かせください。
A先生:
お金に関しては今もあまり気にしていません。時間給にすると効率は悪いですが、お金以外のところでどれだけ価値を生み出せるかがキーポイントだと思います。
ただ、仕事をするのだからお金も気にしたい、それも一つの価値観としてありだと思います。
教員の何より良いことは、休暇を取りやすいことです。私は8月まるまる休みます。コロナ前は3、4週間日本を離れて世界中を旅していました。一般の仕事ではなかなかできない経験をしやすいのも教員の魅力だと思います。
B先生:
担任の先生は平日の休暇は難しいですが、長期休暇はしっかり取れます。
休暇の特徴: ・夏休み、冬休みは1ヶ月程度しっかり休める ・自分のスキルを伸ばしたり、体を休めたりできる ・土日も基本的には休める(学校による)
私は休日にサッカーを楽しんでいます。仕事の計画をうまく立てれば、休暇を充実したものにできますし、趣味などにも打ち込むことができます。