2026年8月7日
大谷学園幼稚園の先生方へ一次救命講習を実施 ― 「子どもの命を守る」ために、人工呼吸まで学ぶ

先日、本校系列の大谷学園幼稚園にて、本校養護科教員の千足久美が、園の先生方を対象とした一次救命処置(BLS)の講習会を行いました。内容は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDの使い方に加えて、バッグバルブマスクを用いた人工呼吸まで。千足教員は看護師として救急外来やICUで経験を積み、アメリカ心臓協会(AHA)認定の一次救命インストラクターの資格をもつ教員です。

 

なぜ「人工呼吸」まで学んだのか

一般的な救命講習では、覚えやすさを大切にして、胸骨圧迫とAEDの2つに絞って指導されることが多くあります。けれども今回、あえて人工呼吸まで踏み込んだのには理由があります。

 

子どもの場合、呼吸のトラブルがきっかけとなって心停止に至ることが少なくないのです。だからこそ、体に酸素を送り込む人工呼吸が、子どもの命を守るうえでとても大切な役割を果たします。日々小さな子どもたちと過ごす園の先生方だからこそ知っておいてほしい――そんな思いから、今回のプログラムが組まれました。

 

 

「ためらう」より「動く」ために

講習は実践形式で進められました。先生方は、胸骨圧迫をする人、AEDを持ってくる人、119番通報をする人――それぞれの役割を確認しながら、実際に手を動かして学びました。

 

胸骨圧迫の使用によって重大な問題が生じる可能性は低く、ためらうことよりも行動することが、命を守ることにつながります。頭で理解しているだけでは、いざという時に体はなかなか動きません。でも、一度でも自分の手で体験しておけば、その一歩を踏み出しやすくなります。

 

千足教員も、「胸骨圧迫やバッグバルブマスクによる人工呼吸を体験しておくことは、緊急時における先生方の自信や、迅速な対応につながると感じました」と、当日の様子を振り返っています。

 

 

子どもたちへ、そして子どもたちを見守る大人へ

本校養護科では、「一人でも多くの命を救いたい」という願いのもと、AEDと救命の学びを地域へ届ける取り組みを続けています。

 

2026年6月には、同じ大谷学園幼稚園で、園児のみなさんと保護者のみなさまを対象とした講習を実施しました。おもちゃのAED「トイこころ」を使い、遊びのなかでAEDと出会う時間です。そして今回は、その子どもたちを日々見守る先生方へ。子ども・保護者・園の先生方という三方向から、命を守る学びの輪がひろがりました。

 

▶ 前回の講習の様子:大谷学園幼稚園でAEDおもちゃ「トイこころ」のイベントを実施

本校は、おもちゃAED「トイこころ」のスポンサーとしても、この取り組みを応援しています。

▶ スポンサー就任のお知らせ:https://www.kosen.ac.jp/kosen-info/archives/13715

これからも本校は、医療・救命の学びを次の世代へつないでいく歩みを、地域のみなさまとともに大切に続けていきます。