2026年7月2日
大谷学園幼稚園でAEDおもちゃ「トイこころ」のイベントを実施 ― 養護科教員が園児と保護者に「救える命」を伝えました

2026年6月22日(月)、本校系列の大谷学園幼稚園にて、本校養護科の教員(千足・髙嶋)が、園児さんと保護者のみなさまと一緒に、AEDおもちゃ「トイこころ」のイベントを行いました。

 

2名とも看護師の資格をもつ教員で、なかでも千足教員は救急外来やICUでの勤務経験があり、アメリカ心臓協会(AHA)認定の一次救命インストラクターでもあります。

 

「一人でも多くの命を救えたら」という願いを込めて、子どもたちと大人のみなさま、それぞれに合わせたプログラムをお届けしました。

髙嶋教員と園児

 

園児向け ― 遊びのなかでAEDと出会う

子どもたちの時間では、おもちゃのAED「トイこころ」が大活躍しました。

 

うさぎのぬいぐるみにそっと電極パッドを貼り、音声ガイドに合わせて胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの操作を“ごっこ遊び”として体験。3〜5歳は、言葉での説明よりも、実際に体を動かして学ぶことが得意な時期です。

 

その成長に寄り添いながら、AEDを「怖い機械」ではなく「身近なおともだち」のように感じてもらえる、あたたかなひとときになりました。

 

「トイこころ」との遊びには、こんな“あそびのチカラ”がそっと込められています。

 

主体性 ― まずは「知ること」から、自分で学んでみたい気持ちが芽生えます

 

共感力 ― 「どうしたの?」と声をかけ、倒れている人に心を寄せられるように

 

実践力 ― くり返しの“ごっこ遊び”が、いざという時に動く勇気につながります

 

判断力 ― ガイドに合わせて「つぎはどうする?」と考える習慣が育ちます

 

責任感 ― 「命はみんなで守るもの」という気持ちを、体で覚えていきます

 

 

保護者向け ― データで知る「AEDの力」

 

保護者のみなさまには、心停止のしくみとAEDの役割を、データも交えながらお話ししました。救急車が到着するまでには全国平均で約8.9分。

 

何もせずに待っていると、生存率は1分ごとに7〜10%ずつ下がってしまいます。

 

けれども、胸骨圧迫にAEDを組み合わせると、1か月後の生存率は53.2%まで高まります。これは、119番通報だけの場合の約6倍にあたる数字です。

 

「救急隊を待つだけでは、大切な命は救いきれないこともある」――だからこそ、その場にいる私たちの早い一歩が大切なのだと、参加者のみなさまと一緒に感じる時間になりました。

 

横浜高等教育専門学校とAED普及への取り組み

 

このおもちゃAED「トイこころ」は、坂野電機工業所の坂野恭介さんが、「AEDの使用率を10%まで引き上げたい」という社会的な目標を掲げて開発されたものです。

 

その取り組みは、公益財団法人 日本AED財団の「AED功労賞」最優秀賞にも選ばれました。

 

本校養護科の千足教員も、この「トイこころ」づくりに携わっており、その想いに共感した本校は、「トイこころ」のスポンサーとして応援を続けています。

 

▶ スポンサー就任のお知らせ:https://www.kosen.ac.jp/kosen-info/archives/13715

 

これからも本校は、医療・救命の学びを次の世代へとつないでいくこの取り組みを、あたたかく応援してまいります。

 

今回の大谷学園幼稚園での講習は、その想いを地域のみなさまと子どもたちへ届ける、本校ならではのうれしい機会となりました。