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「自らが成長し、児童へ還元できる」いい仕事

自分には持てない考え方に触れた授業は、今でも「参考資料」に

学生時代は包帯法や健康診断についての掲示物を作成するといった実践的な授業が多かった印象があります。また、保健指導の授業で、クラスの学生同士が意見を発表し合ったこともよく記憶しています。幅広い年代が集っていたこともあり、自分には持てない意見や考え方を聞くことで、学びや気づきも多くありました。今でも時折、当時の授業で配布された資料を見返し、自分が何かの判断をしたり、物事を考えたりする際の参考としています。

児童とのふれ合いを増やし、自ら距離感を縮める大切さ

今は小学校の保健室で勤務していますが、児童とは保健室の外でもふれ合おうと意識し、登校時の迎え入れ、下校時の見送りを意識的に行っています。児童も私の顔を見る機会が増えると、「この前のケガはよく治っているよ」と元気よく報告してくれること、「なんだか眠い」と外見上はわからない身体の不調を訴えてくれるということも出てきます。普段はあいさつや二言三言交わすくらいなのかも知れませんが、少し距離が縮まった感覚もあります。

接する一人の児童を大切に。安心感を与えられる存在を目指して

養護教諭になってから歳月を重ねていますが、今でも声のかけ方一つ、接し方一つで変わる児童の反応に、日々学びを得ています。学校で一緒に過ごすことで学びを得て成長し、それをまた児童に還元できる。とてもいい仕事に就けたと思っています。保健室には、毎日のように児童が訪れますが、その児童にとっては「人生でたった一回の出来事」かも知れないとの自覚で、常に冷静な対応を心がけ、先生がいるから安心だといってもらえる存在になっていきたいと思っています。

Profile
近藤 瑛里さん

養護科 2017年卒業
大田区立新宿小学校