卒業生の声/養護科
ソーシャルワーカーから養護教諭へ
水原 綾乃 先生

横浜市立小学校養護教諭
養護科 平成23年卒業

児童相談所で出会った子どもたちから

病院などで病気や障害のある人々の自立や社会復帰を支援する医療ソーシャルワーカーになりたくて、社会福祉士の資格を取るために、大学の社会福祉学科に進学しました。大学時代はいろいろなことに関心があったので、NGOやNPOの活動に参加したり、1カ月間フィリピンに行ったりもしました。一時は本気で東南アジアに住もうとも考えたこともあります。
3年になるとゼミが始まります。私は児童福祉をテーマにしたゼミを選びました。当時、児童相談所のスーパーバイザーをされていたゼミの先生の紹介で児童相談所の夜間指導員のアルバイトをしました。そこで子どもたちのかわいらしさに触れて、一時期は「児童相談所で働きたい」と思いましたが、虐待を受けたり、傷ついたりした子どもたちに、いち早く気づき、手を差し伸べることができるのは、どういう仕事かと考え、そこで見つけた答えが保健室先生でした。担任ではなく、少し違った角度から学校中の児童と向き合える養護教諭を目指すようになりました。

今でも役立つ具体的な授業内容

養護教諭になるための学校を調べていると、仲のいい高校の後輩が横浜高等教育専門学校に進学していました。彼女に学校の様子を聞き、ホームページで調べ、学校説明会にも参加しました。そして、横浜高等教育専門学校に進学することを決め、大学卒業を待って入学しました。2年間で卒業と同時に養護教諭免許を取得できることが入学を決めた理由です。
専門学校ではどの授業も具体的な内容でした。授業で学んだ処置の方法など、2年間で学んだことは、今も全てが役に立っています。対処法や症状などが載っている参考書は今も小学校で使っています。
学校の採用試験対策の授業には必ず出席しました。自分で対策用のノートを作り、理解できないところを書きためていきました。その中から友達と問題を出し合ったり、そのファイルにたまっていく内容を見ては「やったぞ」と自信をつけました。
一次試験合格後、夏休みに二次試験受験者を対象にした面接指導がありました。ここでは養護科だけでなく、初等課程の先生にも模擬面接をしていただきました。先生によって指摘されるポイントも違い、人によって見るポイントがこんなに違うということが理解できました。実際の面接でも模擬面接そのままの質問があった時は、すごくうれしかったです。

保健室の仕事に限界はありません

実際に養護教諭になってみると、想像以上に忙しいです。大きな行事としては学校保健委員会が年に2回あります。先生方からのアドバイスはありますが、それを動かすのは学校で私一人です。大変ですが、やりがいはあります。今はまだ、保健室に来た児童を教室に帰すことで精一杯です。もっと余裕を持って、児童がいろいろなことを自分で考えられるようになるためのお手伝いをしたいと思っています。
暗い顔をして保健室に来た児童が、元気になって教室に戻っていったり、次の日に「治ったよ」と言いに来てくれたりすると、養護教諭になって本当に良かったと思います。
初任者研修でベテランの先生の保健室を見せていただきましたが、「すごいな」と思いました。保健室の先生って、いろいろなことができますね。限界はありません。

[平成23年10月取材]