卒業生の声/児童科保育課程
保育士が働きたいと思う保育園に
平松 珠子 先生

NPO法人全国子育て支援ネットワーク協会
夢のつぼみ保育園 園長(保育士)
児童科保育課程昭和61年3月卒業

きちんとした教育があったからこそ

幼稚園に通っていたころから「幼稚園の先生になりたい」と思っていました。小中学校時代、一時的に気持ちが離れたこともありましたが、高校で進路を考えるときにその気持ちが再び戻り、横浜高等教育専門学校に入学しました。
今から30年近く昔になりますが、当時は今と違って、幼稚園教諭や保育士として幼稚園、保育園に就職することが難しい時代でした。その時代に横浜高等教育専門学校は就職率100%であったことも、この学校を選んだ理由です。
実習事前指導では、細かく教えてくださいました。施設実習では養護施設に実習に行きました。「子どもがうらやましがるものを絶対に持っていってはいけない」と指導があり、文房具もキャラクターなどの入っていない、昔ながらの地味なものを探しました。先生からのアドバイスは本当に役に立ちました。
実習中に専門学校の先生が見回りに来られて「頑張ってね」と声を掛けてくださったときには、緊張が解けて、泣いてしまいました。専門学校できちんと教えていただいたことが、全部役に立ちました。何もできなかった私ですが、子どもたちが大好きだったから、今もこの仕事を続けていられるのだと思います。

保育士になれた喜び

就職に関しては厳しい時代でした。友達も何園も受けていました。私にはどうしても就職したい幼稚園があって、その幼稚園に連絡して採用の動向を尋ねてみると、「先生に1人空きが出る可能性があり、そうなれば採用することもある」とお話をいただきました。電話の向う側で対応していただいた先生もいい感触でした。その幼稚園からは私のことを気に入ってくださっていたようで、運動会にも呼んでいただきました。採用枠が出ることを期待して、他の園への就職活動をしませんでしたが先生の補充はありませんでした。就職のタイミングを逸してしまったので、卒業式を迎えても就職が決まらず、保育と関係のないアルバイトをしていました。
卒業後、専門学校の先生から「卒業生が勤めている保育園で臨時採用がある」と連絡をいただき、面接を受け、採用されました。それまでは幼稚園教諭志望でしたが、これが縁で保育士として働くことになりました。その保育園は学生に人気が高い保育園でした。そして、半年後には正規職員にしていただくことができました。
保育士となって、久しぶりに子どもたちと関われるようになり、毎日が幸せでした。7年間保育士を続けましたが、結婚をして、一時、保育から離れました。長男が1歳になる前に、現在の園の基盤になる保育園で採用され、また、保育士として再スタートしました。それから20年。当時、園を運営されていた方が引退されたので、地域の皆さんの応援もあり、NPO法人化をして園を引き継ぐカタチで「夢のつぼみ保育園」を運営しています。

いつも笑顔で温かい保育を

これから保育者を目指す人に伝えたいことは、専門学校時代は実践的な科目に気が引かれますが、現場で働くようになると数学や英語などの基礎科目も大切であると思うようになります。つまり、専門学校で学ぶことは、全部必要で役に立つということです。笑顔で明るい保育者を目指して頑張って下さい。

[平成27年8月取材]